レイドバックモデリング

より「ゆるく」立体物で遊びます

HGBD アストレイノーネイム レビュー と 無銘に見る中二デザインの極地

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 ビルダイバーズシリーズに、アストレイノーネイムがついに登場。

色々と圧倒的な個性で10分位しか活躍していないのに記憶に残る機体ですね。

さあ組み立てようぜ、本物のレビューってやつを教えてやる……!

 

 

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「ゴチャゴチャして見えるBランナーだが、外装がまとめてある便利なランナー」

 

 

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「様々な赤のランナーで信じられないくらい繊細な色調を再現」

 

 

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「サーベル刃がガンダムXから流用されるとは」

 

 

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「説明書では300戦って書いてあるけど、本当はコイツで500戦以上やった……」

 

 さて、勢いで書きましたけど本物のレビューって何のことだか分かりませんので、いつもの冷静沈着な感じで行きますね。

 

いきなりですが、ガンプラの組み立てはマラソンです。

 

あぁすみません、熱さで頭がやられたワケではないんですよ?

 

 

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「見れば分かる通り、機体デザインは複雑怪奇」

 

 自分がどこを組み立てているのか、完成後にどうなるのか、という部分が想像できるのと出来ないのでは、組み立ての体感時間が変わります。

 

慣れたコースだとすぐ走り終わりますが、見慣れぬ道だとなかなか進まない、つまりはマラソンです。

 

アストレイノーネイムは人型でありながら、自分が何を組み立てているのか想像しにくく、ガンプラに慣れた人ほど不思議な感覚に包まれることでしょう。

 

 

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「トゲトゲ、アシンメトリー、マント! 無秩序なのに明らかに格好良い!」

 

 ガンプラバトルで破壊されては修復し、やがては元のアストレイレッドフレームの面影を失い、名無しになり果てた機体……

 

この感じ、2000年前後の中学生が好みそうな設定!(いやに具体的)

 

アストレイノーネイムの全体的な中二感と設定は、搭乗者まで含めた意図的なものという気配がありますね。

 

 

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「リーオーからサーベルを拝借、グリーンのサーベル刃って在庫がなくて……」

 

 劇中で使っていたビームサーベルですが、キットには付属していません。

 

また、マント(ノーネイムユニット)のクローモードも説明書に記載はありません。

 

たぶんですけど、アニメで急に断りもなくサーベルとかクローとか出してきたのでガンプラの方に盛り込めなかったのだと思われます。

 

 

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「マントのせいで分かりにくいが、実は武器腕」

 

 何で片腕隠してるの? とか思われてしまうかもしれませんが、いきなり本気を出すのは強者感がないので、まずは小手調べモードで登場するのがかつてはスマート……というか中二妄想の基本でした。

 

ビームコーティングとか言い訳なんだよ……この強そうな雰囲気を演出するのが本当の目的だったんだよ、私はそう信じている!

 

 

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「アニメだとカジュアルに撃ってくるBスマートガン」

 

 ノーネイムユニットはBスマートガンモードに組み換え可能です。

 

ホントに本格的な組み換えなので、アニメみたいにぬるっとモードチェンジは出来ないですね。

 

あとこの形態、実際に組み替えてもどうなってるのか分かりにくい形状ですね。

 

 

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「スマートガンとか言ってるけど、武器の巨大さから考えれば一撃必殺なのでは?」

 

 手間がかかるだけあって、武装としては大迫力です。

 

劇中でのコンパクトなイメージとは少々違いますが、立体として栄えていますね。

 

……銃口は武器腕の先端だから、ノーネイムユニットはいらない? コレがなかったらカッコよさが薄れる可能性があるので、むしろ外身が本体だ!

 

 

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「あれはナイトロシステム!?」

 

 頭部の角を差し替え、ノーネイムユニットを背中に展開することで、決戦用のXコネクトモードへ変形。

 

ナイトロシステムをガンプラバトルで疑似的に再現した結果「反応時間を疑似的に短縮させる」等と設定ごと暴走を始めています。

 

 

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「やはり二刀流の方が落ち着く……ぜひ適当なビームサーベルのご用意を」

 

 正直ナイトロシステムは知らない人の方が多いような気がしますが、アストレイノーネイムの製作者であるシバ・ツカサのキャラクター性を暗喩するものとして秀逸ですね。

 

ツギハギだらけの原型のなくなった名無し、という部分もキャラクターの心象の一側面を表していると思われます。

 

 

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「ガンプラの痛み、戦いのリアル、極限の駆け引き」

 

 劇中では僅かな登場時間ですが、一方でアクションは凄まじく、ナイトロシステムの第二段階の姿まであるという優遇されたアストレイノーネイム。

 

次なる活躍が待たれますね。

 

 

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「俺も、最後にしますから」

 

 2018年の夏のキットでありながら、ややクラシカルな中二感の真ん中を行く、ビルドシリーズだからこそのガンプラだとも言えます。

 

いくらなんでもありのアストレイシリーズでも、ノーネイムは本家で登場させるには設定やデザインを盛りすぎています。

 

ビルドシリーズでは無茶な設定でも「改造ガンプラだから」の一言で済むので、アストレイノーネイムのような変わり種をどんどん発表してほしいと個人的には毎度楽しみにしています。

 

 

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「戦うさ! 戦うに決まってんだろ!」

 

 分かる人には何だか懐かしく、そうでなくても問答無用でカッコ良い、組み立て感覚も新しい、と全方位に隙なし。

 

ビルドダイバーズのガンプラの中でも特に面白いキットです。

 

……どうした? (ガンプラコーナーで入手できる)間合いだぜ。

 

以上「HGBD アストレイノーネイム レビュー と 無銘に見る中二デザインの極地」でした。