ミニプラシリーズに待望の2号ロボが登場、エックスエンペラーをレビューします。
後半では1号ロボと合体した迫力の姿もご紹介しますので、とりあえず今の内にお菓子売り場へ移動してください。
それでは、出発進行!
「エックストレインシルバー」
「エックストレインゴールドA」
「エックストレインゴールドB」
「エックストレインファイヤー」
「エックストレインサンダー、最後の二つ少ないな!」
「完成、エックストレイン」
「反対側。エックストレインは合計4両で構成される」
ルパパトシリーズのミニプラの中ではシールが少々多めになっています。
ロボの顔や武装の部分など、シールを貼るにしては広範囲な部分があったりますが、その他の点ではストレスなく組み立てることができます。
「では早速、エックス合体!」
相変わらず、このサイズによくもまぁ詰め込んだという数の可動ポイント。
組み立てている最中は意味不明な可動軸も、完成してみれば全て意味をもって動き出します。
手首と足首において、ボールジョイントの関節に組み替えることができるお馴染みのギミックも搭載しています。
「まずはエックスエンペラースラッシュ」
怪盗側のエックスエンペラースラッシュ。
そこで斬るのかい、とツッコミを入れたくなりますが両腕での格闘戦を得意とします。
軽快な戦闘を得意としますが、デザインそのものは脚部が太く、どっしりとした印象を与えます。
「一瞬動かなそうに見えるが、可動はきっちりと確保されている」
ルパン・パトレンエックスは、双方の戦隊を兼任する、ルパパトならではの立ち位置。
色々と新しい演出が出てきそうなので、注目のキャラクターですね。
※エックスエンペラースラッシュの胸の部分の武装の組付けが天地逆です、後で修正しますね
「側転で変形、エックスエンペラーガンナー」
こちらは警察側のエックスエンペラーガンナー。
ご覧の通り、胸部(お腹?)の武装による銃撃戦を得意とします。
スラッシュとは天地逆になる性質上、脚部が細くなり優美な印象になります。
「顔はシールで覆われている為、反射して結構目立つ」
エックスエンペラーの特異な部分は、やはりその合体機構にあると思います。
列車が交差して変形、というのは過去にもありますが胸や腰にあたる部分が、ディティールとして存在していないというのは異常事態です。
エックスエンペラーは、ただ列車が交差している「だけ」。
にもかかわらず、しっかりとロボの体型に見える、というデザイン的には職人芸なのではないかと感じます。
「だが胸から生えている獲物、コレはさすがに強引では……?」
ガンナー状態では頭の上の飾りが大きいので差があるように見えますが、大きさは大体ルパンカイザーと同じです。
ここまで触れていませんでしたが、エックスエンペラーのゴールドの成型色が実に素晴らしいです。
長年プラモデルを組み立ててきましたが、ここまでゴールド感のあるプラスチックは初めて見ました、これだけでもモデラーならば必見です。
「最高に強くしてやる」
レビュー時点ではまだ放送されていませんが、いざ伝統の1号・2号合体!
「完成、グットクルカイザーVSX!」
グットクルカイザーVSX! 相変わらずメチャクチャな合体だな!
とか思いますが、実際見てみるとそこまで変な感じでもありません。
本体こそ変わっていませんが、ウイングを広げたり、顔から胸部、肩までを変更することで大きく印象を変えています。
「背後。エックスエンペラーの武装が合体のサポートパーツにされてる……」
下駄を履く古式ゆかしいグレート合体ですが、一方で四本腕になるという結構珍しい部分もあります。
背後から肩を固定され、太腿も追加パーツで固定されるので、可動はほぼ死んでおりますが、自壊する方が遥かに問題なので、どう見ても英断と言えます。
「顔のサイズが小さく、そしてどことなくいつもの戦隊っぽい顔つき」
警察と怪盗が合わさって最強に見えますがそれを反映したのか、そうでもないのか、一体感はありませんね。
変ではないが、合体した感じに欠けるという、狙ったのだとしたら極めて秀逸なデザインです。
「とりあえず全弾発射ポーズ。半分は近接武器ですが」
近年、ミニプラの可動がスゴイですとか色分けがどうとか言われていますが、この巨大合体物を手にした一介の模型好きに、それ以上何が言えるというのか……
合体させて飾る事によって得られる幸せだって確かにある、大人にはそんな事を教えてくれますね。
あ、子供さんは容赦なく遊び倒すと思うので、メンテナンスは忘れずに。
「必殺技で敵を倒した後に振り返ってポーズする例のアレ」
計算された無秩序な合体とサイズの幸福で殴りつけてくるミニプラ、グットクルカイザーVSXのレビューでした。
……違った、エックスエンペラーでした。
お馴染みの高い技術力に、こだわった美しいゴールドのプラスチックという驚きが付加されています。
過去作が手元にあるならば何も言われなくても入手していると思いますが、エックスエンペラーの単体でも成型色や構造等、十分に面白いプラモデルになっています。
まだミニプラを作った事がない方や、戦隊モノを視聴していないという方も、触ればその凄さが分かる逸品に仕上がっています。
以上「ミニプラ VSビークル合体シリーズ04 エックスエンペラー レビュー と 様式美の1号・2号合体」でした
ルパパトのミニプラも後半戦、さてどうなるやら……!