ダブルオーダイバーのセット版が登場する一週間前という間の抜けたタイミングでダイバーエースユニットをレビューします。
丁度ビルドダイバーズの放送も15話を越えた辺りなので、ガンプラを作りながら主に前作との違いについて振り返ってみます。
「オプションパーツのセットだが、しっかりと多色ランナーを採用」
「KPS素材も採用しているらしく、摩耗にも一定の配慮がある」
「武装を各部にマウントし、膝装甲を取り換えて組み込み完了」
ビルドダイバーズは、ビルドファイターズに連なる形のシリーズですね。
大きな違いは電脳世界にガンプラ共々ダイブして、仮想現実を冒険する点でしょう。
実際には仮想現実なのか所謂VRという状態なのか判然としませんが……
「本体は膝装甲しか変わっていないが、青の面積が増えたためか強そうに見える」
また、完全に新しい世界観という訳でもなく、ファイターズの頃の実際にガンプラが動いて戦うシステムも登場してきます。
作中ではガンプラバトルネクサスオンライン、つまり仮想現実でガンプラバトルを行う方が主流になっているようです。
ガンプラを使ったバトルが現実であるべきなのかどうか、という点は登場人物たちに心情としても取り上げられています。
「スーパーGNソードⅡ、大型になり派手さが増した」
ところでビルドシリーズは、古参のガンダムファン(あまりそういう括りは好きではありませんが)には嬉しくなる要素が散りばめられています。
いや、と言うより過去のガンダムシリーズのオマージュが練り込まれているというのが近いですね。
ビルドシリーズというパンは過去の色々なガンダムシリーズの味がするんですよ……
「00本編もそうだったが、こういう微妙なサイズの武装はなぜか目立たない」
仮想現実になったので、ガンプラを壊す描写がとれるようになったのは演出上大きなポイントです。
しかしながら、今度は「作ったガンプラが壊れるかもしれない」という最低限の緊張感がありません。
ビルドファイターズの頃は文字通り粉々になったりしたので、ホビーアニメとはいえ緩んだ感じではありませんでした。
「GNダイバーソード。当然というか、もっぱらコッチを使う」
オンラインゲームという設定を反映してか、一部の人には刺さる思い出でしょうが、ギルドの軋轢やチート行為等など、ゲーム的な事件や物語が展開されます。
毎度のことながら、ヒロインや相棒といった登場人物にファンタジー要素があったりしますが、これは後半を盛り上げる為のものです。
要は寿司におけるワサビみたいなものでしょうか……?
「バックパックも展開! よりによって剣一本で戦うシーンが多かった気がする」
それだけに主人公が仮想ではなく、実際に現実世界でガンプラを動かして戦う展開は盛り上がりました。
相棒が壊れるかも……いや、もう既に……!
ホビーアニメとは、やはりこうでなければ。
「剣の柄にはクリアパーツが必要なんだ!(クリアパーツのアピール)」
というのは、いささか古い考えかもしれませんね。
和気あいあいとケガやケンカの心配なく冒険する、というのが近年の物語の要素の一つとしてあるのだと思います。
ビルドダイバーズの主人公であるリクは、そうした精神を体現するかのような「良い子」です。
「だから俺、感謝しているんです」
ホントに良い子過ぎて、物語におけるキャラクターとしては物足りなかったりしますが、近年のホビーアニメの主人公としてはお手本のような作りです。
前期放送も折り返しに入って(たぶん前期後期の各24話?)、この先どのような物語が展開され、その中でどのようなオマージュ要素があるのか、楽しみでなりません。
やはり気楽に視聴できる、というのも一つの方針としてアリなのかもしれませんね。
まぁなにせ鉄血のオルフェンズの後ですし……
「No.1を愛せ」
この時点では、ダブルオーダイバーエースの活躍は前半に留まるものになりそうです。
しかし、あの名作キットであるダブルオーを引き継いで遊びやすく強化されたものが、更に強化される、それが手元にあるというのは想像以上に満足感があります。
アニメを見る際にはぜひエースユニットもお手元に……
以上「HGBD ダイバーエースユニット レビュー と ビルドダイバーズ中間報告」でした。
ダブルオーダイバーエースセットには、額のレッドクリアパーツが付属しているようですね