食材に旬があるように、プラモデルにも旬があると思います。
キャラクターキットならなおさらのこと。
コードギアスのプラモデル、アレクサンダをレビューします。
「細かいランナーと……」
「大きいランナーが入り乱れている」
「薄グレーのランナー、全体的に色が薄い」
「この頃はABS素材をガンガン使っていた」
「驚きの白さだが、普通に設定通り」
完成までにえらく時間がかかりました、二時間半くらいでしょうか。
パイロットフィギュアと武装パーツが完備されています。
何せ変形機構まであるので細かい補助パーツが多くなっています。
「何かスゴイ変形である」
インセクトモードを再現。
小さいながらも、劇中通りのプロポーションです。
ほぼ差し替えは無いので、設計者は狂人か何かかと思います(褒めてる)。
「……え? 何だコレ? 罰ゲーム?」
拘束具を装備、装備というか拘束されてますけど。
確か冒頭でしか登場しない状態だったような。
「ようやくファイターモードへ、メダロットみたいな顔をしている」
さて、お察しの通り積んでいたプラモデルな訳です。
この機体はコードギアスの劇場版に登場するので、それに合わせてプラモデル化していたのですね。
まさに、完全に旬を外して組み立てていた形です。
「ヒドゥンブレード、ではなくウルナエッジ」
何で自分は今コレを組み立てているんだ?
勿論、積みプラ消化のためですが、本当に積みプラ消化のためだけに組み立ててしまいました。
それは果たして、プラモデル趣味の上で正しいことなのか? と、そう思います。
「アサルトライフルは背中にマウント可能」
きっと映像を見て、その勢いで組み立てればノリノリで取り組めたのでしょう。
しかし現実問題、当時はこのキットを買うだけで組み立てる事はせず、今になって棚を空けるために作っている……
色々な意味で間違っているにも程がある。
「もちろん手でも持てる」
この旬を外してしまった状態は己の失策です。
うず高く積み上げられた積みプラが、よく言われる罪プラになっていたのです。
「トンファー、コードギアスの世界ではポピュラーな武器」
かつての私がなぜか箱の中に買った時の領収書を残していました。
2012年9月でした。
その時、何を思って買ったのか。
今はもう思い出せません……
「プラモとしての出来はかなりスゴイ方である」
旬を外した上に私の勝手な懺悔に巻き込まれているこのアレクサンダが一番不幸な訳ですが、このプラモの名誉は守らねばなりません。
コードギアスのプラモは一部の変な部分を除いて無難な出来で、それなりに種類も多く発売されていました。
アレクサンダはディテールの細かい方の機体で、更に変形機構まであるので立体化は大変だったと考えられますが、見事完璧な仕事をしています。
「変な部分? お前のアゴだランスロット!(通称アゴスロット)」
さすがに色分けは細かすぎるのでシールになっていますが、しっかりと工作し塗装すれば鑑賞に耐えうる出来が約束されています。
だというのに適当に組み立てている自分は何なのか。
すまない、アレクサンダ。
以上「1/35 アレクサンダ レビュー と プラモデルの旬について」でした……