RIDER KICK'S FIGUREのアーマーシリーズにオーズが仲間入り。
個人的に最も好きな平成二期ライダーであるオーズに思いを馳せつつ、新作のアーマーをレビューしてみます。
「いつものコンパクトなパッケージ」
「開封!」
今回のオーズアーマーはいつものスーツ型ではなく、動物から変形する独自のタイプですね。
タカ・トラ・バッタを模したデザインでオーズのタトバコンボになる面白いデザインです。
……タカがあんまりと言えばあんまりな感じですが。
「バックショット」
元のタトバコンボはオーズの初期形態。
最終回に近づくにつれて忘れられがちな初期のフォームですが、まさかの最終回でも大活躍。
タトバコンボの存在自体がミステリーにもなっており、見事その存在感を作中で発揮し続けました。
「正面から」
仮面ライダーは年によって路線が大きく変わりますが、オーズは中でも物語のバランスに優れています。
無欲な放浪者である主人公が戦いに巻き込まれ、やがて自分の本当の欲望と向き合うことになります。
また相棒である怪人は欲望の塊であり、彼もまた自らの存在と命について考えます。
「オーズに登場したカンドロイドを意識している……?」
敵である怪人達も自らをどう規定するのかを行動で示し、味方ポジションのキャラクター達も、己の欲望に従って物語に参加します。
かくして軽い印象で始まったストーリーは、群像劇の様相を呈していきます。
「アップで」
紆余曲折を経て、欲望をテーマとした人間と怪人達の物語はどういった結末を迎えるのか?
これらを子供にも分かりやすく丁寧に、そして大人の鑑賞にも耐えうる強度で描いたのが、仮面ライダーオーズです。
「オーズは構成や演出も印象的」
ヒーローと言えば熱い演出ですが、オーズでは味方となる怪人の存在がカギとなっています。
中盤の赤のコンボ、後半戦、そして最終回、とその熱すぎる演出は見た者の記憶に永遠に刻まれるでしょう。
「アーマータイム!」
「タカ! トラ! バッタ!」
「タ・ト・バ! タ・ト・バタトバ!」
さて、アーマータイムとしてはコレまでになかった特殊な形状です。
いつもよりもガッチリと固定されるので、シリーズのアーマーの中でもポロリしにくい印象です。
「オーズ タカ トラ バッタ」
オーラングサークル(胸のやつ)までカタカナなっている……芸コマですね。
タカとトラの部分に少し隙間が出来てしまうのですが、これは仕様みたいです。
「可動範囲は……これまでのアーマーで最高クラス」
アーマーが側面にひっついていたりしますが、可動部かかっている部分はほぼないので可動はRKFジオウそのまま。
……首を除いてですが。
ご覧の通り、タカパーツは胸に固定されるので、顔は当然僅かばかりも動きません。
「オーズは最初に貰った剣を最後まで主力にした」
オーズの剣メダジャリバーは序盤から最終回まで使い倒されました。
写真はメダジャリバーではありませんが、オーズは剣を持っている方がしっくりきますね。
「お見せしよう、800年前……そういえばオーズも王を題材としている」
オーズはジオウにもオリジナルキャストで登場。
テーマでも、オーズ(王s)だったりと若干縁がある感じでしょうか。
「野生解放! タトバコンボのライダーキック、そのプチ話!」
タトバコンボの必殺技、タトバキック。
その安直なネーミングが災いしたのか、劇中でとにかく決まらない。
三つのリングを潜り抜けて放つ強そうな演出とは裏腹に、テレビ放送ではただの一度も単独では敵を撃破出来ていません。
「そして初の単独撃破は劇場版まで待つハメになった」
はやりライダーキックのポーズをしようと思うと、首可動が無い点が痛いです。
パッケージのスーツでは普通に首から装甲が分離しているので、その点はもう少しだけ頑張ってほしかったトコロです。
「オーズ!×4 ……手が逆だった」
オーズアーマーとオーズのデザインは全く違うのに、何となくタトバコンボに見えるのは、やはり記号が合っているから。
オーズが好きなあなたはオーズアーマーを手元に置き、レジェンドライダーシリーズでオーズが登場するのを待つのもオツなものです。
以上「RKF オーズアーマー レビュー と 仮面ライダーオーズの記憶」でした。