レイドバックモデリング

より「ゆるく」立体物で遊びます

ゾイドワイルド ワイルドライガー レビュー と 正統なる血統のホビー、ゾイド復活の号砲

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 12年ぶりにレギュラーラインとして復活のゾイドワイルド。

その第一弾にしてフラッグシップモデルである、ワイルドライガーをレビューします。

12年!? という動揺を抑えながら、しかし落ち着いてパッケージを開けますよ……

 

 

 

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「無理ムリ無理! これで落ち着き払うのは無理!」

 

 

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「いかん、この時点でテンションが留まることなく上がっていく……!」

 

 

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「一回クールダウンするために設定を見てみよう……込み入ってるな!」

 

 

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「相変わらずライガー系統は貴重な機体らしい」

 

 

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「ニッパーは不要である! 繰り返す、ニッパーは不要である!」

 

 

 さて、個人的に一通り驚いたところでキットの説明に移ります。

 

今回のゾイドワイルドシリーズはプラモデル的にも興味深いシリーズです。

 

あたかもレゴブロックのように、必要なパーツは切り離され、袋の中に収められているのです。

 

 

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「先程の骨格状態、そして装甲を装備した状態へと復元していく」

 

 組み立てる私たちは、注意深くパーツを見ながら、動力部を中心にゾイドを組み上げていく……

 

それは公式がうたうように自らの手で『復元』していくかのよう。

 

かつてはランナーについていたパーツを切り離していましたが、そこに疑問があったのかもしれません。

 

ランナーからパーツを切り離す作業は、果たして本当に必要なものなのか? という疑問が。

 

 

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「首の辺りにパイロットがいる。今回からスケールは1/35になりました」

 

 そもそもゾイドはプラモデルなのか玩具なのか微妙なプロダクトです。

 

模型誌で紹介されていても違和感はないけど、どちらかと言えば児童誌の方があっている気がする……そうした認識でしょうか。

 

ともかくも、メインターゲットとなるのは大人ではなく子供だというのは終始一貫している部分だと言えます。

 

 

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「どこからどこまでが一つのパーツなのか分からない、さすが老舗の仕事である」

 

 子供たちはゾイドの玩具が欲しいのであって、ランナーからパーツを切り離したい訳ではない。

 

しかし完成品として展開するにはコストとの兼ね合いもある。

 

そこで、パーツを袋にまとめ、『復元』という遊びとして、出来るだけ作業としてのストレスを減少させる事を目指したのだと思います。

 

 

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「目の部分ですが、塗装済みパーツです。そう来たか、という感じですね」

 

 組み立ては難しいのかというと、そんな事はありません。

 

必要十分な造形のパーツが、シンプルながら効果的に動力ボックスの周りに迷いなく組み付いていきます。

 

 

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「体の側面と、前後ろ足の間に一枚パーツが挟まる、コレが動く際に良い働きをする」

 

 かつてに比べると、設計の面でもシンプル化が図られています。

 

足の部分などは作業工程を少なくしているのに、見た目には大きな差はありません。

 

各部のキャップもクリアレッドで、アクセントとなり単調さを感じさせません。

 

 

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「さて、背中の意味ありげなパーツこそがワイルドライガーのメインギミック!」

 

 

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「自動で抜刀!」

 

 ワイルドライガーのメインギミックは、この「タテガミクロー」です。

 

パイロットからしてみたら、生きた心地がしないだろう……とかはさておき、今までのゾイドでは比較的高級ギミックの電動自動武装です。

 

 

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「野生……じゃなくて本能解放! 自動で口も開閉するぞ!」

 

 スイッチをオンにすることで、歩行しながらタテガミクローを展開し、口も開閉を繰り返します。

 

何も特別な機構が組み込まれている訳ではなく、伝統と工夫による各部の物理的連動によってこの高度なギミックが実現されています。

 

 

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「タテガミクロー展開時の後ろ姿、ちなみに電源スイッチはお尻の白い装甲です」

 

 ワイルドライガーのタテガミクローは前評判があまりよくないものでした……

 

ただでさえスケールが変わってパイロットが妙な位置にいるというのもありますが、これまでの歴代ライガー系統に比べると何だか収まりが悪く見えたのです。

 

では実際手に取ってみるとどうか?

 

タテガミクローで正解だ!(熱い手のひら返し)

 

タテガミクローのギミックは、テーブルの上で、ちょっと上から見た時に実に映えるのです。

 

この感動は実際に組み上げて、体験してみなければ分からない!

 

 

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「近くで見るとディテールが、プラモデルとしてのゾイドという面を主張してくる」

 

 スケール・デザイン共に、大きく舵をきってきたゾイドワイルド。

 

以前のミリタリー感を好んでいた層には若干の違和感があるかもしれませんが、このプラモデルの中に流れる血は間違いなく、あの日のゾイドのもの。

 

私としては「体はゾイドで出来ている……」というくらいゾイドに親しんだ過去があるので、ゾイドワイルドシリーズは密やかに追い続けます。

 

あの日、違う戦場で共に戦った皆さんは、この新シリーズを『復元』して再び、新しい冒険に出かけましょう。

 

ご新規さんにもぜひゾイドというプラモデルを知ってほしいです。

 

以上「ゾイドワイルド ワイルドライガー レビュー と 正統なる血統のホビー、ゾイド復活の号砲」でした。

 

第一弾+発表済み一覧、これだけあればどれか一つは刺さるものがあるはず……!

緑の亀とか良くないですか?