少々複雑な経緯を持つプラモデル、ウェーブのイクスクレアをレビューします。
エッジの効いたディティールと折り重なる複雑なパーツ構成も見所の海外よりの刺客です。
「むやみやたらとデカいパッケージ」
やはりむやみに輝く初回版の文字ですが、初回盤は値段が少し安く、後述の透明パーツが付属しています。
「複数言語入り乱れる」
「セット内容」
本体、ライフル、シールド及びエフェクトパーツ、サーベルというロボットの基本を網羅する装備です。
謎のジョイントが付属しますが、ホントに謎なのでよく分かりません(恐らくバリエーション展開を見越したもの)。
「説明書とクリアパーツ」
劇中のガンダムの説明書っぽい組み立て説明書が面白いです。
手前が初回特典の無色のクリアパーツです。
なお今回のレビューでは個人的な趣味で頭部クリアパーツはオレンジを採用していますが、正しくはレッドのようです。
「イクスクレア、ロールアウト」
「背中のパーツまでエッジ立ちまくり」
組み立ては1時間かからない程度で、HGのガンプラを組み立てている感覚に近いです。
「可動!」
結論から言うとほぼ可動しません。
腕を開くのもこの辺りが限界ですし、足もこの辺りまでしか前に出ません。
膝も可動しますがそもそも足が前に出ないので活かせません。
「ライフルとシールド装備」
イクスクレアとはどういったプラモデルなのか?
日本人がデザインし、中国メーカー橘猫工業が生産、そして日本のプラモメーカーであるウェーブが代理店となり展開されたオリジナルロボットプラモデルである!
海外メーカーのロボット物というとかつては正面きって展開されることは稀だったので、グローバル化の流れを感じますね。
「サイズ比較。結構デカい」
トサカのお陰で大体HGと同じサイズですね。
「アクション!」
巷の初報では関節がすっぽ抜けやすいと専らのウワサでしたが、私の組み立てたイクスクレアはそこまでではありませんでした。
「ブレード展開」
しかし各パーツが全部干渉する上に可動部の形状の悪さもあって、分解する以前にポーズがとりにくいです。
「イクスクレア飛翔」
可動は如何ともしがたいのですが、一方でプラモデルとしてデザインの再現度に目を向けてみるとどうでしょう?
「構えポーズはギリギリ」
幾重にも折り重なったりピタリと位置の決まるパーツ達、大きめのサイズながら低価格の実現。
動かないからと言ってプラモデルとして完成度が低いという訳ではありません。
「チェーンソーモード」
言い忘れていましたがこのイクスクレア、ポリキャップもシールも一切ありません。
この色分けも初めてプラモデルを生産したメーカーとは思えません。
「切り裂け!」
最近個人的に注目していた大陸産トイですが、これからは大陸産プラモデルにも注意を払う必要がありそうです。
「サーベル抜刀」
機体、武装類ともに説明書に詳しい説明があり、それらを読むのもお楽しみなので本レビューではサーベルとかライフルとか一般的な名前で記載しています、パッケージ内で会おう(?)。
「斬撃ポーズとか超苦手」
組み立てに関しては、どこをちょっと削った方が良いとかの注意書きが一枚付属していますので従う方が事故が起きにくいです。
特に頭部はタイトなので必要以上に削っておいて接着してしまうのが良いと思います。
あと組み立て図は一部間違っているようなので注意して進めましょう。
「フル装備」
余談ですがイクスクレアの特徴である文字通りトゲトゲしたこのエッジ、下手をすると手に刺さるまであるので注意して遊びましょう。
「日本市場を強襲、イクスクレア」
圧倒的なディティールとスナップフィットを引っ提げて乗り込んできたイクスクレア。
日本の主要なメーカーの考えを吸収しながら、独自の色を出そうという意気込みを感じるプラモデルでした。
その技術力に驚きたい方もデザインが気になった方もとりあえず触れてみてはいかがでしょうか。
以上「ウェーブ SUPER ROBOT HEROES イクスクレア レビュー 海外メーカーからのエッジの効いた挑戦状」でした。
FAGクローンとかも既に存在している……