いよいよリリースされたビヨンドグローバルガンダム。
メリハリの効いたプロポーションと、これまでのフィードバックを投入され一新された可動機構を持つ注目のガンプラをレビューします。
「大事な事なので名前を三回教えてくれるパッケージ」
「セット内容」
組み立ては一時間程でした。
組み立てやすさにも考慮してあり、ザクザクと組みあがっていく感覚です。
「大地に立つ」
「背後から」
腰が細く、腕が筋肉質、ふくらはぎは強調されつつもスネは硬質で細く。
プロポーションはかのスペシャルクリエイティブモデルを彷彿とさせます。
「可動がスゴイ」
「そこらの人間よりも柔軟に可動する」
ビヨンドグローバルのテーマの一つである可動は、これまでのガンプラに蓄積されたものがここに集結しています。
現在のHGガンプラの可動の基本は00で完成形を迎えているのですが、ビヨンドグローバルガンダムはそれを更に一段階押し上げています。
「フル装備」
ビヨンドグローバルの装備はビームライフル・ビームサーベル・シールドという三種の神器です。
普段であればバズーカが付いてきたりしますが、今作はシンプルにまとめようとしている感じです。
「ビームライフル」
各種武装のデザインも多少アレンジされています。
「ライフルは腰裏にマウント可能」
「当然シールドも」
シールドは黒いラインが新しい感じです。
「安定性の高さも特徴」
立体物はむやみやたらに可動を仕込むと逆にポーズが決まらなくなる事がありますが、ビヨンドグローバルガンダムは秩序のある自由度の高い可動範囲を持ちます。
「しなやかなポージングを実現」
普段は勝手に展開せず、動かしたい時だけ自然に動いてくれるのがビヨンドグローバルガンダムのスゴイ所です。
「爪先下のみ肉抜きあり」
普段からガンプラを作る人にとっての注目ポイントは肩の付け根の接続と股関節腿側の処理。
これにより肩がスカスカしなくなったり、股関節も最低限のパーツで可動範囲を広げています。
「立膝? 余裕なんだけど」
引き出し関節も内臓しています。
ここまで言い忘れていましたが、本キットはポリキャップレスで、シールはカメラアイ部分のみです。
フンドシのVマークとかもシールじゃないのでよろしくお願いします(?)。
「ガンプラでは難しい背後撃ちとかも普通に出来る」
前腕部に引き出し+ボールジョンが仕込まれたことで、腹や腰と連動する「ひねり」のあるポーズがとれます。
「サーベル柄とか掴めるのはもはや標準」
左手のみですが平手が嬉しいです。
サーベル柄はきっちりハマるスタイルで、位置が変わったりすっぽ抜けたりしません。
「抜刀」
サーベル刃はいつものロングタイプ。
本体の堅牢な作りに比べると柄が手から抜けやすく感じてしまいます。
「格闘戦ポーズとか誰よりも得意」
胸から肩にかけての可動域が広いのでサーベルも美しく振り回す事が出来ます。
「ビームサーベル二刀流」
「動かしていて全くストレスが無い」
装甲がポロりしたり、どこか脱臼するなどはガンプラにおいてはいつもの話ですが、ビヨンドグローバルガンダムにはソレがありません。
この立体物としての安定性がビヨンドグローバルガンダムの最大の特徴ではないかと思います。
「集結、比較的最近のファーストガンダム」
左からリバイブ、ビヨンドグローバル、オリジン、G40です。
ビヨンドグローバルはリバイブと比べると、最近というよりゼロ年代以降のプロポーションが尖っていた頃の血を色濃く感じます。
近年のファーストガンダムはどちらかというと原作アニメっぽい標準的なバランスが多く、オリジンなどはかなりゴツい印象かと思います。
やっぱりG40は独自路線ですね。
「「「「ガンダム、行きまーす!」」」」
というかビヨンドグローバルは並べるともうスペシャルクリエイティブモデルにしか見えないのですが、その点はむしろ往年のオモチャファンに嬉しい部分ですね。
ビヨンドグローバルは地味にホワイトの成型色も個性的で、全体的にパステル調。
マスターグレードのVer.ONE YEAR WAR 0079に近い方向性です。
「世界を越えて」
新機軸の可動機構と見る人によって印象の違うプロポーションを引っ提げ、ビヨンドグローバルガンダムがHGに加わりました。
組み立てやすく、適度なディティールでスミ入れをしても引き締まる拡張性もあり、文字通り世界の誰にでもオススメできるガンプラとして完成しています。
早速この記念ガンプラを組み立てましょう。
以上「HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL] レビュー 集大成の可動とスタイリッシュな姿をもつ新時代のガンプラ」でした。
次回はエントリーグレードガンダム。永きに渡るファーストグレードの系譜がここに結実……だが腰回りの分割、見逃してませんよ私は