発表当時から話題の食玩、アニマギアがいよいよリリースされました。
粗削りながらも現代にアップデートされた「食玩」らしいプラモデルに仕上がっております。
食玩らしく、気軽にザックリと遊んでみましょう。
「アニマギアとは?」
「アニマギアとは?②」
「パッケージは種類ごとに違う」
「どれも個性豊かな第一弾」
「箱の中」
「ガレオストライカー」
本体はABS素材で形成され摩耗に強く、紙シールではなくホイルシールを採用、頭部は塗装済み、と「食玩」としてかなり現代的です。
いきなりですが、組み立ての時点で少々厄介。
「デュアライズカブト」
タッチゲートではないのでニッパーが必要ですし、戦隊ミニプラのようにツヤツヤした材質ではなく、表面がザラザラしています。
カバヤ食玩の材質っぽいと言えば、伝わる方には伝わるかもしれません。
「アームズギロテッカー」
ニッパーが必要かつ、摩擦係数が高く嵌め合わせが固い傾向にあります。
更に、脚部フレームは似たような形のパーツが多く、組み間違えにも留意する必要があります。
「ソニックイーグリット」
「子供にも組み立てやすい」と安易にここに書き残す訳にもいかない、という感想です。
慣れれば一体20分もかかりませんが、明らかに低年齢向け食玩でこの組み立て難易度が受け入れられるのか心配ではあります。
「デュアライズカブト アーミータイプ」
一方で、組み立てやすさを犠牲にしている為かプロポーションは見事の一言。
設定画通りの立体物に仕上がっており、完成度はそこらのボーイズトイを遥かに超越しています。
「背後から」
設定も細かく作られており、個人的にはアニマギアで一番関心したのが設定面だったりします。
アニマギアは人格を持って自立行動するロボットで、人間社会に必要なパートナーであり、またバトル等で競う事もある……
基本的にはポケモンに近い扱いだと思います。
「パーツ数は少ないが、生き物の特徴を捉えている」
アニマギアは三つの部品で構成されています。
共通骨格である「ボーンフレーム」。
装甲に当たる「ニックカウル」。
動力替わりの「ブラッドステッカー」。
「剣は背中にマウントできる。カブトムシっぽくなるのが芸コマ」
そう、ブラッド「ステッカー」である。
基本的に模型においてシールという物は足りない色を補ったり、ディティール再現以上の意味を持たないのが常です。
アニマギアではプラモデル内に設定としてシールを取り込んでいます。
「基本のセット内容。全てのキットにオマケでオプションジョイントが付属」
どうでも良いように思える部分ですが、ボーイズトイとしてみると、箱の中に入っているものに細かい理由が存在しているというのは盛り上がる部分でもあります。
そういう意味ではアニマギアは単なる食玩シリーズというより、「アニメ展開しているトイシリーズ」的雰囲気を持っています。
「一部のキットにはスタンドが付属」
忘れない内に注意点を。
ソニックイーグリット以外にはスタンドが付属しており、ランナーの外枠の一部として形成されています。
見落とされて捨てられる事故が多発しそうなので注意しましょう。
全体的にマヌケなスタンドなので今回のレビューでは以降登場しません。
……アームズギロテッカーの顔の下付いてるのもスタンドなのですが、私が今年見たスタンドでは最も意味の分からないシロモノです。
「可動は超優秀」
骨格を持つ我らがそこらの食玩に可動で遅れはとらぬ。
と言わんばかりの広い可動範囲です。
フレームは基本的にボールジョイントで、細かい表情付けができます。
「ガレオストライカーは口が開閉できる」
主人公機が獣型のガレオストライカー、ヒロイン機が人型であるデュアライズカブトと言うのも珍しいです。
その他もザリガニ、ワシというチョイスも中々尖っています。
でもやっぱり人型が人気かなと思ったのかデュアライズカブトをミリタリーカラーでもう一体ラインナップしている辺りが親しみやすいですね。
「アニマギアバトルだ!」
基本的に各機体のフレームは共通ランナーです。
それでも装甲でガラリと違う見た目になるのが面白いポイントです。
「優れた可動範囲を持つフレームの可動を敢えて殺しているアームズギロテッカー」
アニマギアが一年アニメだったら、序盤のボスで、以降は味方というキャラが使いそうなのがアームズギロテッカー。
※あくまで私の勝手な妄想なのであしからず。
しかし何度見ても味わい深いフォルムです。
「砲撃の前に接近できない! どうするガレオストライカー!」
アニマギアはプロモーションにも(異様に)力を入れており、テーマ曲まで用意されています。
曲の内容はモロに少年アニメ的ですね。
「……アレは一体?」
「バサァッ」
首の可動が効果的に作用しているソニックイーグリット。
爪先にも可動が仕込まれていたり、腰の銃が色々転用できたり、よく纏まった一体です。
実際一番スタンドが必要な機体だと思いますが、スタンドの取り付け位置ごと忘れられています、何故だ。
「空中の敵とどう戦う!?」
何となくですが、児童向けトイの一部は食玩へと場を移しているのかもしれません。
大昔は一年間展開しているオモチャシリーズは幾つもあったように思いますが、少子化のアオリを受けてそれらの展開も難しくなっているのは想像に難くありません。
「撃ち落としてやる!」
「連携攻撃だ!」
これが10年も前なら、アニマギアはお菓子売り場ではなく、オモチャコーナーにあり、リリースと同時にアニメ展開もされたかもしれません。
良い悪いという話ではなく、そういった現代的な事情を感じさせる食玩シリーズだと思ったのです。
「謎のアニマギア現る」
「お前達に本当のアニマギアを教えてやる……!」
さて、アニマギアは公式が組み換えを推奨しているシリーズでもあります。
残念ながらパーツの固さ的に気楽に付け外しができる感じではありませんが、折角なので武器パーツなど取り付けたりしてみましょう。
「このパーツを使え!」
背中や腕の一部だったら取り換えもそう難しくはありません。
「手を貸してやる、ヤツには借りがあるからな!」
ソニックイーグリットのショットガンは使いやすいですね。
もっとこういうタイプのアームズをギロテッカーに付けてくれると嬉しかったのですが、まぁそれはそれです。
「「「今だ、行け! ガレオストライカー!」」」
「吠えろアニマギア!」
「燃えろアニマギア!」
という訳で、アニマギア第一弾でした。
組み立てにくさやパーツの固さ等、粗削りな部分こそあれど、本体の完成度や可動範囲は食玩の範疇を越えるものです。
新しいプロモーションも見どころの一つで、もしかしたらアニマギアは今後の食玩のスタンダードとして歴史に残る、かもしれません。
今後を期待しつつ、ですがやはり食玩なのでお気楽に、新規食玩プラモデルを今後を占ってみるのはいかがでしょうか。
以上「アニマギア レビュー 完全新規食玩プラモデルシリーズ始動」でした。
ほら、こう始まったばかりだから追いかける際の心理的負荷が少ないですよね?