明けましておめでとうございます。
新年一番乗りとなるのは、年末からせっせと塗っていたコチラ、ウォーマシンのミニチュアです。
お時間のある方はこの飛び道具な始まりのレビューにお付き合い下さいませ……!
「箱の裏」
という訳で「ウォーマシン」というミニチュアゲームの一勢力、ケイドアのバトルグループ、ウォーキャスターとウォージャックを作ってみました。
この時点で専門用語雨あられですが、まぁゆっくりと行きましょう。
「箱は結構大きい」
ミニチュアゲームというと、日本ではウォーハンマーが有名ですね。
今回作ったウォーマシンはそれとは全く別の企業より展開されている、別のミニチュアゲームです。
ミニチュアゲームとしてはかなり普及しており、ウォーハンマーの次位に人気のシリーズです。
「一箱にゲームに必要なモノが全て詰まっている」
ルールブック・初心者ガイド・フィールドマット・ダイス・トークン・メジャー等々。
一箱でゲームが始められるつくりになっています。
また勢力ガイドも付属しており、ここでしか読めないストーリーをはじめ、勢力の詳細情報も紹介されています。
とは言え全て英語なので、その点はご注意あれ。
「キャラクターカード」
各ミニチュアごとに固有の能力を持ち、カードをスリーブに入れてマーカーで直接書き込みゲーム中の情報を管理する事も可能。
別にアプリもあり、そちらでもゲーム中情報の管理は可能なようです。
「パーツはビニール袋にレゴブロックみたいに詰め込まれている」
お待ちかねのミニチュア本体。
マジかって位雑に詰められているように見えますが、わりと世の中こんな感じです。
「ゴロゴロゴロッ」
本当に驚きなのはパーツ表面の状態。
ゲート後は当たり前にしても、ディテールの潰れやヒケがひどい状態です。
表面処理に少々時間をかけるか、ある程度無視する事も必要ですね。
「組み上げるとこんな感じに」
プラスチックですが、なんというかこう……三割くらいゴムみたいな質感があります。
プラスチックですが、瞬間接着剤を使わないと組み立てられません。
プラスチックですが、妙に重く、完成後もその重量感が楽しいです。
私は勝手に謎プラと読んでいます。
「さっきから急に作業台でスマナイ」
メタルフィギュア界ではよくあることですが、ベースのスロットとフィギュアの間に隙間が出来る事があるので、エポキシパテがあると便利だったりします。
「コレもよくあるらしい……」
まさかのミスパックでした。
騒然となりましたが、ネットの海で助言を頂き、代理店に相談……無事解決しました。
あわやモデリングソーで左足を右足に作り変える所でした……
「五体満足で完成した」
……何かグレーのパーツの方が出来が良いような。
これは恐らくですが、無理に赤の成型色を使用した為、グレーならば発生しないヒケが多くの部分に生じているのではないかと。
「塗装ハイライト」
黒サーフェイサーから、シタデルカラーで塗装しました。
配色も複雑ではないので、スムーズに進んだ感じです。
……配色が難しくなくても、はみ出さなかったとは言っていませんよ?
「ウォーキャスター、ロード・コズロフ」
ウォーマシンもまた、その練り込まれた世界観が人気です。
蒸気と魔法という組み合わせのスチームパンクな世界観、そこで物語の主役となるのが、魔法と蒸気のロボを使役する「ウォーキャスター」。
このミニチュアゲームにおいても、将棋でいう所の「王」にあたるウォーキャスターが倒されてしまうとゲームに敗北してしまいます。
「一言で言うならば、この世界の強力な戦闘魔法使いである」
ゲームでは文字通り中心となり、ロボに魔力を分け与え、魔法で戦局を動かし、そして自身もまた最強の兵力として活躍します。
「ウォージャック、ジャガーノート」
蒸気と魔法の力で動くロボット、それがウォージャック。
ウォーキャスターとは魔法的な繋がりがあり、魔力を与えらえる事で圧倒的な力を引き出す事ができます。
その力は1ダースの人間が束になっても相手にならない程で、重戦車のようなイメージでしょうか。
「ジャガーノートは基本的な能力が高い」
足こそ遅いが、重装甲と攻撃力を兼ね備えるのがケイドアの基本。
ジャガーノートのアイスアックスは基本的なウォージャックの中では最大級の攻撃力を誇ります。
(ジャガーノートに)触ったらやられる、というコメントを聞いたことがあります。
「ウォージャック、デシメーター」
こちらは遠距離でも近距離でも戦えるタイプ。
その射撃の威力はこの世界でも上位に位置し、相手のヘビーウォージャック(※1)にも大きなダメージを与えます(※2)。
※1 ジャガーノートやデシメーターを細かくカテゴライズすると、ヘビーウォージャックというジャンルになる。軽量級のライトウォージャックもいるが、ケイドアには色々事情があってほぼいない。
※2 当たればの話。
「射撃した後、突撃に移れ!」
片腕に搭載されたチェーンソーもスゴイ武器です。
一度当たれば最後、連続攻撃終了まで当たり続けます。
強力な銃と剣を持った、強靭なアタッカーといった雰囲気でしょうか。
「背中はとても適当に塗った」
なにぶん設定資料とか持っていないので、パッケージに載っていない部分は何となくの感じで塗装しました。
足元の雪ですがケイドアは雪国らしいので、この点は合っているのではないかと思います。
「バトルグループ出陣!」
ウォーキャスターに随伴するウォージャック達、これらの一団をバトルグループと呼びます。
ここに一般や専門の人間達による部隊である「ユニット」、特殊能力を持つ個人である「ソロ」を加え、アーミーが完成します。
どう編成するかはプレイヤーであるアナタ次第という事ですね。
「大きさ比較」
一息入れてガンプラと比べてみました。
ウォージャックも大きく見えますが、実際には小さいプラモデルです。
しかし手に持ってみると不思議な重量感があるので面白いです。
「挑戦者が現れた!」
数年前に作った二機が収納ボックスの中から強襲!
片方はジャガーノートですが、もう片方はまた別のウォージャックであるデストロイヤーです。
折角なので比較してみました。
「この頃はベースもマホガニーで塗っていたのか(しみじみ)」
数年前、私はラッカー教団の人間だったので「水性塗料が何だというのだ!」と頑なに有機溶剤を使用しておりました。
まぁ左が水性塗料、右がラッカー塗料という話なのですが、水性塗料の性能って良くなりましたよねぇ……
「違うロボだから比較にならんのでは?」
そんな私も今やほぼ水性塗料しか使わなくなりました。
片付けが楽だったり、臭いが無かったりと今の生活スタイルに水性塗料の方が合っているようです。
一方でラッカー塗料とエナメル溶剤によるスミ入れも、パキッとした感じに仕上がる印象です。
どちらが良いとかではなく、自分がイメージした完成形に近い塗料を選ぶことが大切という事ですね。
「全員出撃! 超装甲の壁が迫る」
過去も振り返りながら、久しぶりのウォーマシン作成でした。
今回塗ったのは僅か三体ですが、それでもしっかりと「塗ってやったぞ」と思える満足感があります。
プラスチックの状態そのものは厄介ですが、日本にはない独自のデザインに惹かれるのならばまずは気になるキャラクターを作り、塗装してみてはいかがでしょうか。
そして、何だかピーキーな始まりですが、今年も一年よろしく願い致します。
以上「ウォーマシン ケイドア バトルグループボックス レビュー 力強い謎プラスチック再訪」でした。
塗装に使った塗料はほぼ全てペイントセットに含まれていたもの、色々使えるのでコレはオススメ