仮面ライダージオウ放送開始前日というタイミングで先陣をきったライダーフィギュアシリーズ、RKF(RIDER KICK’S FIGURE)。
その新しいコンセプトに迫りながらレビューしてみたいと思います。
「箱は近年のS.H.Figuartsのようにシンプルかつコンパクト」
「アーマーの箱も同じサイズ」
「背面の内容も仰々しくなく、シンプル化されている」
「梱包もエコな感じになっており、すぐに遊べる」
「アーマーの方は各パーツが分解されて入っている」
「時空を越えろ! 仮面ライダージオウ!」
手の周辺や足の付け根など、ほんの僅かに色が足りていない部分はありますが、全体の質感や小物まで含めて再現度は高いです。
「背後の資料が手元にないので、再現度は分からないがとりあえず真っ黒」
放送前で情報が少ないので背後からは何とも言えませんが、後頭部の中心とかはシルバーになるんじゃなかろうか……?
新コンセプトを実現するためにムダを切り捨てた痕がありますね。
「近くにあったS.H.Figuartsのビルドと比べてみる、頭一個分小さい」
仮面ライダーのボーイズトイ事業部によるフィギュアはかつてから存在していますが、その出来が急激に良くなったのはオーズの辺りからでした。
基本的には「劇中のギミック」を再現する事に重点が置かれたシリーズで、今作でもそれは例外ではありません。
「ジオウには、ジカンギレードと交換用手首が付属」
オーズ以降も進歩を続け、ガイムではフルーツ装甲の完全変形を実現し、ドライブやゴーストではギミックを再現しながら更に全体の形状がスタイリッシュになっていきました
ただその間、原料や人件費高騰のアオリを受けて、シリーズの全体的な価格が上昇傾向にあり、エグゼイドやビルドの頃にはハイエンドシリーズであるS.H.Figuartsと価格的には大差ない状態になっていました。
「可動範囲は……大体伝わるだろうか? これまでと同等と思って大丈夫」
その為か、仮面ライダージオウシリーズにてコンセプトを一新。
「低価格で、可動する」をモットーにかつてのシリーズのライダーを含めてラインナップしていく方向に向かっていくようです。
このRKF仮面ライダージオウもその一環であり、今後登場するレジェンドライダー達を並べて楽しむことができるのですね。
「これまでのシリーズとの違いはやはりサイズが小さくなったこと」
現時点で限界の状況で、更に低価格路線にするためにコストカットしようと思えば、やはり何かを犠牲にしなければなりません。
RKFでは、サイズを犠牲にして価格を下げたようです。
ただ、それは一概に悪いとは言えず「多くのライダーを並べる」という楽しみ方なら、むしろプラスに働いている部分もありますね。
「手首なども省力化が図られているが、交換用手首があるので実は進化している」
各部の可動も練り込まれていて、仕込むと煩雑になりがちな太腿のロールや、伝統だった手の可動はオミットされています。
手は交換用のものが付属し、各ライダーの個性的な決めポーズを再現できるようになっており、フィギュアとして一体一体の個性が強調されるようになりました。
「ポーズがビシッと決まる。オミットされた可動部分は、実際には不要だった……?」
S.H.Figuarts等に慣れきったダラクしたオトナ(私)だと忘れがちですが、そもそもボーイズトイ事業部は「男児向けオモチャ」を司っている部署。
最も大切なのは「子供が扱っても大丈夫なくらい頑丈であるか?」です。
サイズを小さくすることは、当然耐久性を下げるので細かい話はさておき、メーカーとしては避けたかったハズ。
「ライダー……!」
しかし普及や他の事業部との差別化の為、サイズを小さくし細かいパーツも付属させた。
今後、このRKFシリーズがどうなるかは、フィギュアの評判以外にも安全性という別の部分でどういった意見が出るかによってくると感じます。
「……キック!(なお最近は必殺技名を叫ぶのは電子音声であることが大半)」
私個人は新シリーズごとにライダーのボーイズトイ事業部産フィギュアを摘まむことが多いのですが、今回の大幅な路線変更を歓迎しています。
可動や色分けを必要十分に再現し、更に価格まで下げてきたこの新コンセプトは間違いなく進化であり、久々にボーイズトイとしては感動を覚えています。
「ここからはビルドアーマーを装着していく!」
さて、面倒な話はこの辺にしましょうか。
万が一にも小さなお友達がこんなところを見ていたら、オトナはオモチャ一個にそんな下らん事を考えているか、と引かれてしまいます(無用な心配)。
ボーイズトイを遊んで手に入れるべきものは、満足感なんだよ……!
「早速装着! どう組み付けるのか、大体伝わるはず」
「装着完了、背後から。なお裏面は仮面ライダーゲイツ用の面です」
「マスクをかぶり、ベルトを交換して完成!」
欲しかったのはコレなんだ!
この時点ではまだ放送は始まっていませんが、手の中で劇中のようにフォームチェンジや合体ができること、それが重要なのです。
「言うまでもなく、自慢の可動はほぼ機能しなくなる」
顔にマスクが付くの首が回しにくくなり、外装によって肘・膝可動が大幅に制限され、胸の可動はアーマーによって完全に封印されます。
だがソレが何だと言うのか……?
自らの手で装甲を装備させたジオウの満足感の前に、可動が死ぬことなど些末な事。
「全く可動しないとかではない、念のため」
体の周りに装甲がある分、体形はかなりガッシリとした感じになります。
顔の上に更にマスクをかぶる形で、頭が大きくなりすぎないか心配でしたが、体が大きくなっているのでバランスがとれています。
「ビルドの武器、ドリルクラッシャー風の武装が付属」
ドリルは手で握り、更に手の甲の装甲にかぶせる形でガッチリ保持できます。
ゴツイ装甲もあいまって重戦車のような姿になりますね。
「ここまで言い忘れていたが、アーマーは一部がシールである」
ビルドアーマーの胸部、赤と青の部分はシールによる色分けです。
裏面のゲイツ用の胸部もシールなので間違えいないように慎重に貼りましょう。
「ところで両肩にビルドのボトルが。ジオウはそういう路線らしい」
ジオウは歴代ライダーのアーマーを装備するようですが、その際モチーフになるのはライダーそのものではなく、変身アイテムの方。
確かにビルドアーマーの全体的なシルエットは、仮面ライダービルドという感じではありません。
デザインといった部分でも、ジオウは攻めている訳ですね。
……まぁ顔を見れば攻め極振りって分かりますが。
「勝利の法則は決まった!(微妙に違う)」
ギミック上、劇中よりも分厚い印象になっていると考えられますが、やはりアーマーも手元にあると遊びの幅が広がって楽しいですね。
他のアーマーも装備させてみたいと素直に思います。
「ライダータイム!」
栄えある新コンセプト第一弾、RKF仮面ライダージオウとビルドアーマーは、堂々たる完成度で今後を期待させます。
最近ボーイズトイ事業部のフィギュアは触ってない、という方にもオススメな一作に仕上がっています。
そうでなくても手に取りやすいライダーフィギュアなのは間違いないので、ぜひお試しあれ。
以上「RKF ライダーアーマーシリーズ 仮面ライダージオウ と ビルドアーマー レビュー」でした。
現在はジオウ・ビルドシリーズを中心に発表していますね。