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より「ゆるく」立体物で遊びます

Gフレーム03 百式 レビュー と 食玩可動ガンダムの系譜

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 近年ますます勢力を強める食玩。

その中でも確固たる地位のある「可動するガンダムの食玩」。

Gフレームも第三弾なので、この辺で一回振り返ってみたいと思います。

 

 

 

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「左がアーマーセット、右がフレームセット」

 

 Gフレームは二箱で完成する食玩で、フレームとアーマーをそれぞれ入手する必要があります。

 

一箱でも食玩として通用するように、第二弾まではフレームセットに胸像が付いていたりしましたが、不評だったので(意味がないので)やめたようです。

 

 

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「フレームに着せた状態がコチラ。一方のハンガーはほぼ余剰パーツになる」

 

 食玩ガンダムは古来より存在しますが、このGフレームの直接の先祖なのは恐らくガンダムAGEの頃の「ジョイントアクション」シリーズです。

 

可動部以外は全てPVC(ゴム素材)で、色分けも過剰ではなく、しかし丈夫で遊びやすいシリーズでした。

 

AGE特有の組み換えも可能であり好評を博しました。

 

 

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「背後もあらかた再現」

 

 ガンダムAGE終了後、ジョイントアクションとほぼ同じフォーマットを引き継いで展開されたのが「アサルトキングダム」シリーズ。

 

歴代ガンダムシリーズから人気機体を中心にラインナップされ、息の長いシリーズとなりました。

 

丁度、食玩業界も色々と模索を続けている時期で、進化する完成度と食玩ならではの簡略化が共存する興味深い展開内容でした。

 

 

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「百式、出る!」

 

 アサルトキングダムを引き継いだ次なるシリーズは「ユニバーサルユニット」。

 

サイズアップが図られ、一部組み立ての仕様になり、これまでのPVC特有のふにゃふにゃした質感から脱却を目指していました。

 

2017年の間展開が続きましたが、組み立ての煩雑さや単価の高さからアサルトキングダムほどの支持を集めることができませんでした。

 

 

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「ようやくGフレームの話だな……やってみるさ」

 

 そして次に続くのが「Gフレーム」です。

 

食玩でありながらフレーム構造を採用し、これまでとは別次元の可動性能を確保しました。

 

更に当然アーマーが別パーツなのでロボットとしての構造をよりリアルに再現し、細かい色分けにも対応した新時代の食玩です。

 

 

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「クレイバズーカ装備。 当てる!」

 

 アーマーとフレームを別々の箱にするという発想は、先に同じ事業部の仮面ライダー食玩「装動」によって実施されていました。

 

先行してた装動が好評だったので、ガンダム食玩でも取り入れてみるという決定ができたのかもしれません。

 

結果、Gフレームは食玩を越える完成度をもって世に出ることとなりました。

 

 

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「ええい、HGの新しい百式でもギリギリここまで可動せんぞ!」

 

 進化したポイントは数え切れませんが、やはり目覚ましいのは可動です。

 

これは食玩だからこそ出来た点でもあります。

 

ガンプラは細部のデザインでも省略せず、完璧な再現度で常に展開していますが、食玩ではその「枷」が少し弱まっています。

 

 

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「Gフレームは食玩だ、それ以上でも、以下でもない」

 

 もちろん手を抜いているという話ではありません。

 

食玩ゆえに過度な考証を重要としない為、各部のデザイン調整にガンプラ以上の自由度を持っているということです。

 

例えば本来、百式は腰回りの装甲が長めなので足を跳ね上げる動作は不得意ですが、Gフレームでは余裕です。

 

それは股関節周りを独自の考えで立体化しているためで、手に取る私たちには「ポーズがつけやすい」という確実な恩恵をもたらしています。

 

 

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「だが過信は足をすくうぞ」

 

 さて、少々無粋ですが完成度に対応して上がってしまった値段の話を……

 

Gフレームは一箱500円で、完成させるには1000円必要ということです。

 

何が言いたいかというと、Gフレームは下手をするとHGのガンプラの価格を越えてしまっているのです。

 

 

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「まだだ! まだ(レビューは)終わらんよ!」

 

 確かジョイントアクションの頃は一箱で完成済みで300~400円くらいだったので、シリーズごとの進歩を重ね、値段の倍以上に進歩してしまったのですね。

 

物価上昇と言えば聞こえは良いのですが、ここで考えねばならないのは「そこまできたらガンプラでよくない?」というもう一人の自分の声。

 

 

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「新しい時代を作るのは、老人ではない!」

 

 もちろん手に取ってみなければ良いものかどうかは分からない。

 

今はROBOT魂が超が付くハイエンド路線を模索している真っ最中、手軽に手に取れる完成品ガンダムフィギュアが無い状態と言えます。

 

そうした中で、ガンプラと競合しながらも高品質路線へと舵をきったGフレームは、興味深いシリーズである事は間違いありません。

 

 

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「戦いの中で人を救う方法もあるはずだ! それを探せ!」

 

 Gフレームも第三弾となり、パーツが外れにくくなったり、関節の硬さが丁度良くなったりと進化を感じる内容です。

 

もしもGフレームに触れたことがなければ「組み立てないガンプラ」という気持ちで、一度息抜きにオススメです。

 

机の上に置いておくと、例によって無限にいじってしまう重力がありますよ……

 

という面倒な話を抜きにしても、手軽なガンダムの立体物として、高い完成度を持ったシリーズです。

 

以上「Gフレーム03 百式 レビュー と 食玩可動ガンダムの系譜」でした。

 

Gフレームのラインナップは……何かスゴイな