SDガンダム黄金時代の一角、武者などにアレンジせず、素直にSD化したゴッドガンダムをレビューします。
SDガンダムの特権、ラメ入りクリアパーツの輝きを見よ!
「白はしっかりと白。コレのちょっと前まで光が透けやすかった(たぶん)」
「既にこの時点でテンションが上がりますね」
「むしろコレを見てテンションの上がらないヤツがいるのか?」
「シールの多さは時代ですが、せっかくなので貼ってみましょう」
この時代のSDガンダムとしては設計が「全部のせ」状態です。
各部にポリキャップを使用して、広い可動範囲を持ちます。
その為、当時としては組み立てに時間がかかる分類ですが、それでも1時間はかかりません。
「懐かしのコアランダー」
「出ろおぉぉぉッ! ガンダァァム!(ゴッドガンダムで言ってたっけ?)」
「なぜか分からないが、ゴッドガンダムを見ると落ち着く(病気)」
SDガンダムでありながら、ゴッドガンダムの特徴的なコアランダー合体ギミックは再現されています。
背中のフィンの展開はさすがに時代的に言ってサイズに無理が……
え? ゴッドフィンガー?
……いえ、ですから少し時代を考えて下さい。
でもパッケージでは普通に撃ってきているな……
「ゴッドスラッシュ、抜刀!」
気を取り直して武装を見ていきましょう。
基本的に格闘戦を行うゴッドガンダムなので、武装といってもゴッドスラッシュ位のものです。
しかしながら、それだけにラメ入りクリアパーツを採用した嬉しい仕様です。
「ゴッドスラッシュ、パワーアップモード」
二振り目のゴッドスラッシュは造形が違います。
根元に「G-GUNDAM」の文字があり、Gガンダムの一期OPを髣髴とさせます。
ゴッドガンダムのマスターグレードの説明書にも、ゴッドスラッシュ刀身内に「G-GUNDAM」の文字があるイラストがあり、設定としてはシャイニングガンダム、ゴッドガンダムの両機体に共通するものなのかもしれません。
「ゴッドスラッシュタイフーン!」
普通ならば二つとも同じ造形にするのが自然です。
むしろ設定的には同じデザインである状態が正しい。
しかし、形が違う方が「おもしろい」。
このゴッドスラッシュはSDガンダムだからこその演出と言えます。
「クリスタルフェニックスランダーと変形用パーツ」
当時の技術的にゴッドガンダムのハイパーモードへの変形ギミックをこの小さなサイズで完全再現するには無理がありました。
そこで、オリジナルの追加パーツを用意して、BB戦士オリジナルのハイパーモードとして表現する。
発想の転換というか、SDガンダムの魅力的な部分はこうした枷から生まれてくるのかもしれませんね。
「ハイパーモードだ……あれはBB戦士オリジナルのハイパーモードだ」
この時点で本家のハイパーモードより派手ですね。
これは厳密にはハイパーモードではないとか、そういったややこしい話は置いておくとして、追加パーツによって「多くの人が知る」ゴッドガンダムのハイパーモードを表現したという事実が重要なのです。
「胸の中心はバネギミックで射出できます、石破天驚拳!」
オリジナルとは言っても、腕部プロテクターの位置変更や、爪の展開、胸のエネルギーマルチプライヤーまで必要な変形は全てこなしています。
そして細かい異論を問答無用でねじ伏せる背中のラメクリア……!
「ここから更に派手に! 肩部展開! 胸部弾丸も変更!」
「BB戦士オリジナル、クリスタルハイパーモード!」
クリスタルフェニックスランダーのパーツも全て使い、隠されていた肩部展開ギミックを解放した最終形態。
本家を再現するのみならず、SDガンダムとしてオリジナルの形態を加えてくるところが黄金時代たる所以です。
視界に映るラメ入りクリアパーツの面積も大幅に上昇し、「豪華で強そう」感が急上昇しています。
「SDでもこれだけのラメクリアをバランスよく纏うキットは、そうはあるまい!」
よくも悪くもオモチャっぽくなるラメ入りクリアパーツは、だからこそSDガンダムゆえに多用できるものです。
当然というか通常よりもコストがかかる為か、採用されているキットは限られています。
BB戦士Gガンダムは元々が派手な主役機だけあって、ラメクリアパーツを見事にオリジナルデザイン内に取り込んでいます。
再販も比較的多く手に入りやすいキットなので、まだ組み立てたことがない方は、その輝きを自らの手で体感してみて下さい。
以上「BB戦士No.138 Gガンダム レビュー と ラメ入りクリアパーツの伝説」でした。