ガンダム40周年記念ガンプラはかつてのG30とは全く別のアプローチとなりました。
「未来」感溢れるガンダムG40に迫ってみたいと思います。
なお結論から言っておくと、コレは皆作るべきな凄いガンプラです。
「そこそこ分厚いブックレットが付属」
開発秘話や資料を集めた冊子が付属しており、塗装パターンなどはコチラで担当しています。
「ガンダムG40大地に立つ」
「サーベルが下を向いているのがまず目を引く」
「セット内容はいたってシンプル」
手に取る前はRGクラスの複雑な組み立て工程を想像していましたが、かかる時間や難易度は一般的なHGとそう大きく変わりません。
シールはカメラアイ、頭頂部、腰のVマーク、と少なく、色分けの細かさが光ります。
「カメラアイの色は赤と黄色の選択式」
現代的ですが今までのファーストガンダムとは違う印象を受けます。
カメラアイが凹モールドなのも特徴の一つでしょうか。
「フル装備」
手の成型色がグリーン寄りのグレーなのが芸コマです。
等という細かい点はさておき、全体的に流線形のシルエットで各部のアイコンも丸みを帯びており、色合いもあってGセルフを思い出します。
「通常のガンダムと」
まるで違いますね。
REVIVEガンダムは歴代ファーストガンダムでもわりと丸い方なのですが、G40と比べるとゴツゴツして見えます。
G40は丸みの中にもしなやかな筋肉を思わせる姿で、生身の人体に寄ったプロポーションと言えそうです。
「バーニアも二重関節で可動」
G40は工業デザインという面が前面に出ていますが、HGという枠における「可動」にも大きく着目しています。
ボールジョイントというより軸可動を多重に織り込んで「捻り」を表現できるようになっています。
「機体があたかも人体のように伸び縮みする」
腕とふくらはぎに微妙な左右可動が仕込まれており、動きの細かい流れを演出できます。
腰、首共に大きく前後し、背骨を持つかのような滑らかなポーズが付けられます。
「足首は軸可動のみでこの接地性を実現」
ファーストガンダムのデザイン上では、スカートを可動式にして股関節の可動範囲を広げるというアプローチが普通ですが、今回はスカートは非可動です。
股関節を引き出し式にした上で前可動もさせる執念のギミックです。
「しかし全体の可動ギミックはシンプルな構造がほとんど」
単純な機構と設計を積み上げて複雑怪奇な可動を実現するG40。
デザインばかりではなく構造にも注目しながら組み立てると二重にオイシイですね。
「サーベル抜刀」
「斬!」
サーベルラックは基部から回転して上を向きます。
もう掴んで抜刀できるなどというのは当たり前です。
「サーベル刃は長めのタイプ」
「保持力は十分」
「その他のギミック」
シールドは背負うことができ、ビームライフルもフル可動(?)します。
「適当にポーズをとらせても自然な体の流れが出来る」
G40にはスポーティな要素があり、銃撃戦よりも飛んだり跳ねたりしているポーズが似合いそうです。
「G40大気圏突入(このポーズは大気圏突入後だが)」
「劇場版機動戦士ガンダムG40」
「ファーストガンダム立体物だと必ずやる縁起でもないやつ」
「何をさせても躍動感のあるポーズになる」
デザインのみならず可動にも大きくメスを入れた「記念品」に留まらないガンプラ、それがガンダムG40です。
その姿に賛否はあるようですが、私個人としては2019年のガンプラの中でも最も興味深い一作です。
「かくしてファーストガンダムにまた一つ、新たなる姿が加わった」
普段ガンプラをあまり作らない人には、ただ組み立てるだけで新たなる姿のガンダムが。
よく作る人には全く新しい構造のガンプラを。
最近何かで驚きましたか?
このシックな箱の中に、それがありますよ。
以上「HG ガンダムG40 レビュー 外観と可動に工業デザインを吹き込まれた未来のガンダム」でした。
何? 売り切れ? 約束する、すぐに再出荷があるからちょっとだけ待とう。