人気のスマホゲームFate/Grand Orderよりプラモデルがリリース。
第一弾は主人公の相棒である一部仕様のマシュと、キャスター(水着)のネロです。
ゲームとしてのFGOには言いたいことが山ほどありますが、それは置いておいて早速このプラモデルを作っていきましょう。
「パッケージ」
「こちらはネロのパッケージ」
「マシュ完成」
「背後から」
「ネロも完成」
「こちらも背後から」
二人とも基本的な設計は同じなので以下まとめて。
組み立ては20分もあれば完了します。
目がシールですが、眉毛は色分けされています(!)。
目に造形はありませんが、あまり強くシールを押し付けるとまつ毛部分等がおかしくなるかもなので、目のシールはやさしく貼りましょう。
ネロは金色のファンネルみたいな装備をスタンドで保持しているので先に一式写していますが、マシュにもスタンドがあります。
「(プラモデルとしての)先輩と」
サイズは小さく、しかし密度感のディテールに驚きます。
鎧の形状が難しいのか、ランナーから若干切り出しにくい所がありました。
「可動①」
肩はボールジョイント、腕は一軸関節です。
首もボールジョイントですが、下から見るとちょっとスカスカして見えますね。
「可動②」
何かリヨ絵みたいな写真になってしまった……あぁ、独り言です。
膝可動は無し、これをどうとるかは人によりますが、個人的にはあっても良かったのではないかと思います。
股関節はボールジョイントですが、あまり大きくは動かせません。
ネロに比べるとマシュはスカート鎧があるので(造形的に若干足が太い点もあるが)更に可動範囲が狭くなっています。
「マシュのスタンド」
ネロのスタンドは海をイメージしたものでしたが、マシュはまた別。
キャラクターの個性を優先したらしく、並べた時の統一感としてはイマイチですね。
こう台座ごとヴィネット的にキャラクターイラストをデザインするのはスマホゲームでよくありますが、FGOではその印象はありません。
「盾の造形を見よ」
Fateシリーズでは過去の偉人や有名人を英霊として使役します。
召喚された英霊には当時に功績に合わせてクラスが設定されます、剣を使うならセイバーや弓を使うならアーチャー等です。
マシュは特殊な事情があって現代人に英霊が宿っている状態で、エクストラクラスのシールダーとなっています。
ゲーム中ではこのクラスは彼女だけです。
「余だよ!」
ネロはあの第5代ローマ皇帝、暴君ネロです。
普段はセイバークラスのネロが夏イベントで水着に着替えた姿です。
何かもうマジメに考えるのが疲れるので、このゲームではそういうものと言う事で……
「撃てーい!」
ロボットファンとしてはスルー出来ないのが、この金色のファンネルみたいな武装。
砲身は分離して文字通りビットみたいに飛んでいきます。
必殺技ではカットインと共に巨大要塞みたいな劇場を呼び出す激アツな演出を拝めます。
「普段のメイン武器である剣(原初の火)の先端は鋭利、急にどうしたバンダイ」
書き忘れていましたが、ネロの水着は結構な部分シールが使われています。
ストライプの白、背中の赤、サンダルの赤、等です。
「マシュは紫のラインが若干足りていない」
手袋の紫が無いのが特に目立っていますが、腹部や腕と足の紫が無いので、ゲーム中よりやや黒っぽい印象です。
「武装完了……行きますね、先輩」
もっとも、元々FGOのキャラクターは複雑なデザインをしており、それをプラモデルにしたのだから、どこかで無理が出るのは仕方ありません。
こだわる方は塗ってみるのも面白いと思います。
造型的にはかなり細かいので、塗装すれば一気に情報量が増して十分な完成度になるのではないでしょうか。
「ところで気になるのはラインナップの人選」
ゲーム開始時からいるマシュは妥当ですが、夏イベント限定の術ネロが第一弾に持ってこられた理由は一体……?
実際まるで分かりませんが、組んでみて何となく思った点があります。
「ここまでで、武装が本体に対して異様に大きい点に気が付いただろうか?」
ぷちりっつのデフォルメは三頭身ですが、胴より足が長いスタイリッシュなデザイン。
キャラクター性を示す武装が大きくても、破綻なく構えられます。
「このゲームで術ネロ程巨大な武装を有しているキャラクターは多くない」
金属でできた兵器ならガンプラを擁するバンダイの望むところ、第一弾としてデフォルメされてもスラリとした本体と、巨大な武装によって、シリーズとしてのインパクトをまず残そうとしたのではないか?
これは私の妄想ですが、ぷちりっつを触ってみるとやはり武装の迫力が印象的なのは間違いないと言えます。
「ぷちりっつには最大のアドバンテージが存在する……」
ぷちりっつはプラモデルであり、その為フィギュアよりも価格が低い。
そしてサイズも小さいので、その辺のプラモデルよりも安い。
完成度は高い水準でありながら気楽に手に取れるという点は、ぷちりっつが他のFGO関連立体物に明確に戦えるポイントだと言えます。
「戦闘終了……」「良い演目であった!」
スマホゲームセールストップを走る続けるFGO、ですがプラモデルシリーズはまだありませんでした。
バンダイが満を持して放ったぷちりっつは、普段プラモデルを作らない層にも対応した幅広いファンに向けられたものとなりました。
このプラモデルを組み立て、人理修復の旅の息抜き、あるいはその思い出を振り返ってみるのはいかがでしょうか。
以上「ぷちりっつ シールダー/マシュ・キリエライト キャスター/ネロ・クラウディウス レビュー」でした。
まぁ、ウチには術ネロもジャンヌオルタもいないがな……