トランスフォーマーシージシリーズより、サイドスワイプをレビューします。
そのウェザリング塗装は賛否両論ですが、その他の部分では全てにおいて万人受けするシリーズとなるのではないでしょうか。
「パッケージは角度が付いてオシャレな感じ」
「箱裏ではキャラクター説明を放棄」
「ゲーム版を遊んでいないと何が熱いのかサッパリなイメージイラスト」
「ビークルモード」
今回はロボット形態時に装甲となる、いわゆるガワの部分もしっかりと塗装されています。
黒のクリアパーツの下もシルバーで塗装されており、豪華な作りになっています。
「どこから見ても破綻なし」
ホイールの部分もスミ入れされています。
シージシリーズは塗装をテーマにしているかのようですね。
「一応上から」
「トランスフォーム!」
「ギゴガゴゴ」
「オートボット戦士、サイドスワイプ」
変形はオーソドックスながら、見栄えの良いように効果的なパーツ移動が行わています。
今回驚いたのはパーツの全体的なテンションが丁度良いこと。
関節は勿論、その他ヒンジやジョイントが緩いといった部分がありません。
「身長はHGのガンダムより少しだけ高い。なお幅は倍近い」
サイズも近年の標準といった所で、小さすぎて物足りないということもありません。
ガンダムと並べると、同じロボット物(厳密には違いますけど)でもデザインラインの違いが明確になって面白いですね。
「見よ! この可動範囲を!(ナレーション)」
可動はトランスフォーマーの基準では極めて優秀です。
変形の副産物ですが、腰ロールが嬉しいです。
心にくいのは足首で、ボールジョイントが無い代わりに写真のように傾けることができるように軸可動が仕込まれています。
これでセイバートロンの大地を踏みしめて立つことができます。
「このイケメンフェイスも見よ」
集光ギミックとかはありませんが、スッキリとした作りのイケメンです。
トレードマークの耳?も、シリアスな世界観に合わせていつもより尖っているように見えます。
「話題はウェザリング塗装に移る……」
さてさてシリーズの特徴②として取り入れられたウェザリングですが、どう思うかは個人差があるのではないでしょうか。
サイドスワイプには腰とひざ下以降の二か所に施されています。
個体差かもしれませんが、汚しの方向がバラバラなので、コンセプトのような「リアルさ」には寄与していないかもしれませんね。
塗装を落とすのは可能でしょうが、足のシルバー塗装の上もウェザリングしているので、ここは塗装を落とす際に被害を受けそうです。
あぁ、特徴①はまた今度で……
「武装が付属。各部にジョイントがあるので好きにカスタムしようというコンセプト」
武器RRジャイロフェーズアクセルスイッチハイパーブラスターが付属……名前スゴイ、合ってるコレ?
……まぁ名前はさておき合体武器が付属しています。
「やはり肩に武器がある方がキャラクター的には印象深いか」
サイドスワイプという名前ですが、初期であるG1シリーズ時代の日本展開時の名前はランボルです。
特に赤いスポーツカーという特徴はランボルと一致するので、名前に違和感を持ってしまう人はいるかもしれませんね。
近年展開されている映画版トランスフォーマーでもサイドスワイプ名義で登場していますが……
「ムービー版サイドスワイプ氏」
めっちゃリファンされていますよね。
とは言え最近ではシルバーカラーの剣士サイドスワイプの方が一般的なのかもしれません。
「敵は銃を持っているはずだが何故か殴り掛かってきたので、銃を持っているはずのランボルも殴り返す(G1時代にありがち)」
話がややこしくて恐縮ですが、トランスフォーマーシージのサイドスワイプはアニメでも映画でもなく、ゲーム版より立体化されたものです。
「Transformers: War for Cybertron」は海外展開されたゲームで、彼らがまだ地球に来る前、母星であるセイバートロン星での戦いを描いたものです。
「ナントカブラスターは当然手でも持てるぞ!」
世界的に人気のゲームとなったWar for Cybertronシリーズのキャラクターデザインに、ハードな要素であるウェザリング、オモチャとしての要素である武装の組み換え、といったものを付け加え、日本展開しているのがトランスフォーマーシージということですね。
「敵味方共に銃を持っているはずだが、やはりプロレスに移行するG1」
どことなくコミカルなトランスフォーマーというシリーズですが、War for Cybertronは完全にシリアス寄りです。
危険な物質を用いてセイバートロン星に新たなる黄金時代をもたらそうとするメガトロン達と、その戦争の中で新たに司令官となるオプティマス達が激突します。
「とまぁ、トランスフォーマーの設定がややこしいのはいつものこと」
その設定に思いを馳せるもよし、まるきり無視してオモチャとして楽しむのも許容されるがトランスフォーマーの良いところです。
トランスフォーマーが長きに渡って愛されるのも、その懐の深さにあるのかもしれません。
「ようこそトランスフォーマーシージへ!」
ウェザリングこそ賛否両論ですが、それ以外の部分では文句のつけようもない完成度の高いトランスフォーマーシリーズとなりそうです。
サイドスワイプは標準サイズなので、とりあえず触ってみるという意味でもおすすめです。
以上「トランスフォーマー シージ SG-04 サイドスワイプ レビュー 遊び方の幅が広い、豪華なつくりのトランスフォーマー」でした。