あまり秘密ではなくなってきているゲームタグへようこそ。
初報が出た時から話題のグラフィックを持つRPG、OCTOPATH TRAVELER(オクトパス トラベラー)のデモ版を遊んでみました。
あなたはドットの狭間の光と影を見た事がありますか?
「ドット……ではないようだ。いやドットだ」
オクトパス トラベラーは8人の主人公から一人を選び、世界を冒険するRPGです。
まず何でデモ版のレビューなんぞをしているのかと言えば、このグラフィックに飛びつかないスーファミ世代などいないからです。
この画像を見ても、作中の特異なグラフィックを感じることができるでしょう。
「夜が訪れる。この夜光の演出は、ドットの世界では珍しい」
何やらHD-2Dという形式のグラフィック表現のようです。
制作元であるアクワイヤのゲームは、グラフィックよりも特徴的なゲームシステムをウリにしている印象があったので、この点も驚きです。
ドットをアンリアルエンジンによって再現するなど、ある意味贅沢、悪く言うならば無駄遣いなのでは?
「ここまで昔懐かしい戦闘画面久しぶりに見たぞ」
特徴的なグラフィックとは裏腹に、ゲームシステムは昔懐かしいもの。
通常攻撃とアイテム、独自に使えるコマンド、防御、にげる。
あの日の何時だったかの戦いがSwitchに蘇る……
「インターフェースも標準的なもの」
結論から言えば、ゲームシステムは複雑ではありません。
近年はどのようなスキル・アビリティを覚えていくか、と言った育成計画を楽しむゲームも多いのですが、オクトパストラベラーは大層なスキルツリーもありません。
「JPを使い、技を覚えていくアビリティ画面」
技を覚える為のJPは徐々に高くなっていく。
このキャラクターは2つ目の技を覚えるためには100JPが必要です。
一人のキャラクターに二つのジョブをセットできるので、どのジョブを選ぶのかといった大まかな計画は必要になりそうですね。
「レベル5時点でのステータスの桁数は近年のゲームに近いか」
誰を主人公に選んだかで、フィールド画面で出来ることが違う。
このアーフェンは有益な情報や、意外な事実を「聞き出す」ことができます。
人によっては「決闘」挑んだり「誘惑」したりできます。
このシステムが「個性」と映るのか、ゲーム上の「縛り」と捉えられるのかは発売を待つ必要がありますね。
「コレを見てくれ! セーブポイントとボス戦前の商人だ!」
洞窟だとランタンを持ったグラフィックに変わるんだ……とか言ってる場合ではありません。
セーブポイントなんてあるゲーム久しぶりですよ。
いつの間にか見なくなってしまったセーブポイント付近の商人も、一定の層にはノスタルジックな感慨を与えてくれることでしょう。
あ、オートセーブはありますよ一応。
「たたかう、ってのも懐かしい」
敵には弱点があり、それを突くことで相手の行動を1ターン阻害しながら、更に防御力を下げることができます。
「この状態を作るのが戦闘のキモ」
いかに相手をブレイクするのか、が大切です。
まぁ複雑ではなく、斧でたたかうだけでブレイクする敵もいるので、相手の弱点を暴くことが大切という意味です。
分かっている弱点は表示されるのが、近年のゲーム同様に親切な部分です。
「コマンドブースト! 一段階」
「二段階!」
「三段階!」
コマンドブーストによって、通常攻撃の回数や、技の威力を高めて攻撃することができます。
そう連発は出来ないようになっているので、ここぞという場面に挟まれる必殺技という立ち位置です。
「叩け」
「叩け叩け!」
わりとゲームバランスはタイトになっており、バカ正直に言われた通りに進むと結構やれてしまいます。
きちんと装備を整えて、レベリングやアイテムを駆使することも求められるバランスです。
レベルアップ時に全回復するので、それも計画に取り入れたい所です。
「リザルト画面……何から何まで懐かしいな」
敵のグラフィックは特徴的かつ懐かしいものですが、攻撃時にアニメーションする事はありません。
かつてのFFやロマサガなどと近い表現です。
その部分に関しては、当時のドラクエ3とかには負けてしまっている訳ですね。
「だが、最大の特徴は輝けるドット絵にあるだろう」
このゲームの特徴と価値は、このグラフィックに集約されると思います。
スーパーファミコン時代のゲームが、最新の技術によるグラフィックの大幅なアップデートを受けて、あの当時のシステムのまま現れた。
レトロでありながら新しい見た目と言うのが、大人になったあの世代の心を既にガッチリとつかみ取っています。
「そして、あの当時の物語が続く……」
近年のゲームありがちな、壮大な物語を予期させるものではなく、静かなBGMと共に、物語は穏やかに幕を開けます。
ここで何を成すのか、どのような運命があるのかは、これから明かされる事になるでしょう。
この「静かに始まる物語」こそ、SFC時代のトレンドでもあったのです。
「このモノローグ以降は、基本的に自由に行動できる」
オープニングイベントが終われば、あとは旅立ちの時です。
近年にしては簡素な戦闘システム、古き良き想像を掻き立てるテキスト、良質な音楽、そして新しくて懐かしいグラフィック……
良くも悪くもSFC時代のRPGがここに転生したのです。
「いざ、光と影のドットの世界へ」
このゲームのグラフィック全くピンと来ない人もいる事でしょう。
しかしこのゲームのターゲットは、あの日の2D世界の冒険者達である事は疑いようもない。
何だかクラシカルなゲームだけどやってみような、と思ったのなら、ぜひデモ版から遊んでみて下さい。
我々はかつて、こんな世界を冒険していたんだ……
このゲームが発表当時から気になっている恐らく同世代の皆さまにおかれては……もうすぐ出発なので準備を急いでください!
以上「OCTOPATH TRAVELER(オクトパス トラベラー) 体験版 レビュー ドットと光と影の最新スーファミRPG」でした。
攻略本も同時にでるんですね
攻略本ってのも久しぶりに言いましたよ……