SDガンダム新シリーズ、クロスシルエットにRX-78-2ガンダムが登場。
久方ぶりのシリーズとしての展開ですね。
では早速見せてもらいましょう、クロスシルエットの性能とやらを。
「こちらはSDフレームのランナー」
「こちらはクロスシルエットフレームのランナー、唐突なジムヘッド!」
「写真では分かりにくいが、装甲はフレーム比べて明るい白」
「なぜか一部がタッチゲートではない……何故だガンダム!」
「簡素な説明書と少ないシール。これはこれで時代を示している」
「SDフレーム使用して、完成!」
クロスシルエットフレームの前に、SDフレームから完成させました。
このキットにはクロスシルエットとBB、二つのフレームが入っているので好きな方を選んで組み立てることができます。
組み立て時間は20分ほどでしょうか。
「クロスシルエットフレーム他、装備品一覧」
本体は瞳ありの目と腰部、そのカメラ部分がシール、シールドの連邦マークもシール再現ですね。
ビームライフル用のシールも付属しています。
そして、白一色のビームサーベルが何だか懐かしい……
実際にはエクスタンダードシリーズもそうでしたが。
「シールドとライフル、結局コレが一番落ち着くのだ」
プロポーションで特筆すべきは、やはり脚部パーツでしょうか?
近年は細身になりがちだったファーストガンダムですが、アンクルガードを大きくすることで足元に安定感があるデザインです。
「後ろ姿、色分けは抜かりなし」
真っ先に比べられるであろうエクスタンダードシリーズですが、色分けや武器の厚み、プロポーションの差異など、しっかりと差別化は出来ていると思います。
では実際に、近くにあった過去のSDガンダム達と並べてみましょう。
「その① 初期、中期SDガンダムと」
クロスシルエットは最初見た時は、何だかSDガンダムっぽくないなと思ったのですが、並べてみるとその血を受け継いでいることを感じ取れますね。
最近は足が長くなってSDガンダムらしくない、思われる方もいるかもしれませんが、最初期のガンダマンなどはクロスシルエット位に足が長いので、ある意味先祖返りとも言えます。
「その② エクスタンダードと……明確にデザインラインが違う」
こうして比べてみると、エクスタンダードはリアル寄りだったと確認できますね。
クロスシルエットも戦国伝に比べるとリアルさは増していますが、まだ親しみやすい印象があります。
「その③ レジェンドBBと」
現時点でのSDガンダムの完成形であるレジェンドBBは、クロスシルエットと比べても存在感がありますね。
それにしても様々なSDガンダムが一堂に会する事ができるとは、いい時代です。
「何かCGみたいな写真写りだな……」
BBフレームは肘・膝が非可動なので、三国伝の頃に近い感覚……という訳ではありませんでした。
足や肩が巨大化した分、窮屈になっています。
「思ったほど動かない」というのがBBフレームの印象です。
「しかし地面にどっしりと足を付けるポーズは比較的得意」
足が大きく、きっちりと接地できるため、文字通り大地に立つポーズが一番安定します。
上から覗くように見ると、どうしても肩の付け根の白いフレームが目立ちますね。
他の色分けが完璧に近い分、悪目立ちしてしまっています。
「足首もボールジョイントだが、やはり思うほど伸ばせない」
フレームは全てKPS素材で出来ており、ポリキャップは使われていません。
その甲斐あってか、各部の保持力や安定感そのものは極めて良好です。
何だかフニャフニャする、みたいな事は起こりません。
「ここから先はクロスシルエットフレームだ! 右はBBフレーム」
チェンジ! クロスシルエット!
……すみません、何かそれっぽい事を言いたかっただけです。
写真だと一発で切り替わっていますが、組み換えは面倒の一言……
いっそガンダムの装甲をもう一つ入手した方が楽かと思いました。
「クロスシルエットと先祖」
クロスシルエットフレームを使う事で、今度は一気に頭身と可動範囲が広がります。
私はそう思うというだけなのですが、股関節部分がやや目立つと言うか、どことなく不自然な感じに見えてしまいます。
「クロスシルエットとリアル寄り新人」
カメラアイは瞳あり部分をひっくり返す形で付け直し、リアルタイプに変更できます。
何と色分け済みで、シールには頼っていません。
しかしながら、そもそも組み替えるのが大変という問題があり、組み替え中に瞳ありシールが傷つきます……
レジェンドBBでもそうなので、宿命なのかもしれませんね。
「クロスシルエットと新しい先祖」
完成されたデザインのレジェンドBB等と比べると、まだまだクロスシルエットは自らのスタイルを模索している感があります。
これまでのSDガンダムと比べても良い点悪い点が見て取れますが、しかし圧倒的に進化している部分があります。
「かつてこれ程飛翔ポーズが決まるSDガンダムがあっただろうか」
未だかつてない可動範囲!
BBフレームは素立ちが似合っていましたが、クロスシルエットフレームはその可動性能を活かして、ダイナミックなポーズが似合います。
「アクションさせれば、何だか目立っていた股関節部分も気になりません」
股関節部がスカスカしているのは、どうやらクリアランスの為のようです。
過去のSDガンダムより大きく足を開けますし、膝関節のお陰で細かな表情付けができます。
実際、SDガンダムに膝関節を採用する利点は薄いのですが、あるに越したことはない事をここに証明していますね。
「SDなのにあのシーンっぽいポーズがとれる」
膝関節の他、首を上げる為の可動軸と、肩の引き出し機構があります。
単純な仕組みですが、どれもポージングには効果的に作用しています。
「クロス!」
「シルエット!」
如実にBBフレームとクロスシルエットフレームでポーズの決まり方に差がありますね。
フレームを組み替えて好きなバランスで組み立てられる、というのがウリですが、二つのフレームの差や、デザイン上の細かい不満点など、若干心配な滑り出しです。
とはいえ新シリーズの場合、基本的にガンダムは真っ先に立体化されるため、ある意味実験台に近いところがあります。
既に発表されている後続のラインナップはデザインも慣れてきているので、慌てずに様子を見ていきましょう。
「〆に縁起でもない写真を撮ってしまった」
骨格を持つSDガンダムという新境地を拓くクロスシルエットシリーズ。
ガンダムはその第一弾として、細かい点は粗削りながらも、良好な色分けとSDガンダムとしては別次元の可動、そして今までにないプロポーションを示しました。
その攻めたラインナップからも、シリーズにかける本気は伝わってきますね。
言われなくても入手しているでしょうが、SDファンの皆さんには必見の内容と言えます。
そして、あまりSDガンダムやガンプラを知らない方ほど、完成度や手軽さの面から見てオススメできる逸品でもあります。
最近では特に手に取りやすいガンプラと言えるので、SDファンの一人としてぜひ試してほしいと思います。
以上「SDガンダム クロスシルエット ガンダム レビュー と 新しいSDガンダムシリーズの始まりを祝して」でした。
……すみません、SD好き過ぎて思ったより辛口な内容になってしまいましたね
一弾のライナップ攻めすぎだろ! ナイチンゲールって!