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より「ゆるく」立体物で遊びます

SDEXスタンダード009 デスティニーガンダム レビュー と 素直にシールを貼ってみた話

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 ガンプラやら戦車やら、色々なプラモデルの箱が積み上げられている。

その正確に誤った使い方をされた押し入れの中から、一箱取り上げた。

当時何を思って買ったのか思い出せなかったが、しかし組み立ててみることにする。

 

 

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「白、に見えるがキャラクター性を尊重したのか薄いグレー」

 

 

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「武器は一緒くたに青、それは正しいことなのかもしれない」

 

 

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「最小限のパーツ割で最大の効果を狙う」

 

 

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「この中にあって黄色ランナーはあまりにも眩しい」

 

 

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「エクスタンダードではシール面積最大規模か」

 

 

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「横の小さいパーツは説明書によると、ジョイントパーツとのこと」

 

 黙々とシールを貼り続けていた。

これだけシール面積が多いとなると、少々の手間もかかるというもの。

前にエクスタンダードを作った時は「さすがに塗装しなければ」と思ったが、ふと考える。

 

 

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「低価格キットの宿命、肉抜き。だがどうせ正面からしか見ないから、これは正しい」

 

 ガンプラに色を塗るのは、果たして多数派なのか?

実は皆、シールで完成させているのではないか?

この広大なシール面積を持つキットに、シールを貼ったらどうなる?

 

 

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「俺はもう選んだんだ、シール貼るって!」

 

 ガンプラも慣れてくると、部分塗装だの何だのと言いだして、まるで塗装することが当たり前みたいな心持になってくる。

更に、塗装した方が偉いとか考えだすのだ。

 

 

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「ちゃんとタッチゲート使うから!」

 

 こうなってくるとイチから考えないといけない。

普段はニッパーを使うが、今回は幸いにもタッチゲートを搭載したキットだ。

日ごろの鬱憤を晴らすように、手でパーツをもぎ続ける。

 

 

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「SDなのにギリギリ両手持ちが可能。普通にスゴイ」

 

 パーツがえぐれたり痕が残ったりするが、まぁいいだろう。

さて、シールを貼るぞ。

 

 

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「既にお気付きだろうが、塗装しなくても大した問題がないという衝撃」

 

 何だと、そんな所まで細かくシールがあるのか?

腕とか腰のシール分け芸術的だな……

等など、シール分けとか普段出てこない言葉が飛び出すが、果たしてその出来は戦慄をおぼえるようだった。

 二、三歩離れてみれば、それは塗装した場合と大差がないのだ。

 

 

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「パルマフィオキーナごっこ。謎ジョイントより平手が欲しかったのがホントの話」

 

 プラモデルとは、いかに満足感と達成感を得られるかが一つの基準だろう。

自分の好きな見た目のオモチャを手に入れられるか、というのもあるだろう。

ならば、そこにシールだろうと塗装だろうと貴賤は無い。

 欲しかったものは、今手元にあるか?

 

 

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「武器が薄いな、前のBB戦士から……いや、これ以上はやめておこう」

 

 気楽に組み立てられるこのプラモデルは、確かに手元に完成している。

シールは自分の望む限りキレイに貼れたので、ちょっとした達成感があった。

そして、このデスティニーガンダムに満足もしていた。

 

 

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「まだガンプラが作りたいのかって? ああ、そうだが?」

 

 前にエクスタンダードを組み立てた際、不遜にも全塗装が偉いとか考えていた事を思い出す。

「これだけ手間をかけているから」等と考えだすからプラモデル趣味とは厄介だ。

そうだ、正解はプラモを「楽しむこと」だ。

最初から、偉いとか下手だからとか、そういう話ではない。

 

 

もう一度、組み立てたガンプラを見てみる。

久々にシールを楽しく貼ったのかもしれないと、そう思う。

それは、しばらく忘れていた感覚だった。

 

 ややあって満足したので、デスティニーガンダムを横目にコーヒーを淹れる為、席を立つことにした。

 

「SDEXスタンダード009 デスティニーガンダム レビュー と 素直にシールを貼ってみた話」 了