一大ファミリー形成するに至った食玩「コンバージ」シリーズ。
たまには手を休めて食玩を飾ってみるのはいかがでしょうか。
コードギアスよりナイトメアフレーム、ランスロットのレビューです。
「基本的にこれを入手するのはファンと思ったのか、簡単な機体説明のみ」
「白と金という格調高い機体、でもまさかの敵側」
2018年のゴールデンウィークも終わりなのでゴールドの機体を……本当は偶然入手しただけです。
「コードギアス」シリーズに登場する、主役級の機体、それがこのランスロットです。
この食玩は「FW CONVERGE : MECHANICS」と銘打っていますね。
元々はガンダムをデフォルメしている食玩シリーズなのですが、仮面ライダーやドラゴンボール等もラインナップに加えはじめ、他のロボット作品にも手を広げました。
「材質はPVCとプラスチック。古の食玩より遥かに見栄えは良い」
ややこしいシリーズ名、FW CONVERGE : MECHANICSですが、ガンダム以外のロボット物を立体化するのがコンバージメカニクスという名前のようです。
FWは fusion worhs で、融合と価値といった意味ですが込めた意味はよく分かりません。
ややこしい部分は置いておいて、CONVERGEは「集中・集まる」という意味で、シリーズのアイデンティティを如実に示しています。
例えばSDガンダムはキャラクターとして不必要な部分を排除し、分かりやすいデザインとなっています。
コンバージは基本的に削除ではなく、ディティールを集中させ何も失わないままデフォルメしています。
「ランスロットの初期装備は何も削除されていない」
この、鑑賞に堪えうるディテールを持った、しかしデフォルメされた手ごろなシリーズとしてコンバージは受け入れられたのだと言えます。
簡単に聞こえますが、食玩のフィギュアで何年も続くシリーズというものはそう多くありません。
それだけ、このコンバージというデフォルメが今の時代性を捉えたデザインだと言う事も出来るのです。
「たまたま近くいたシャイニングガンダムと。ちょっとだけ大きいですね」
コードギアスも近年のロボット物では大人気の作品です。
前後期合わせて約50話、続編の映画やスピンオフ等々……2006年から10年以上も展開が続いています。
物語も、ガンダムとはまた違う路線を打ち出しました。
天才設定の主人公による意表を突く戦術、漫画やラノベのような能力バトル、別次元の世界を示唆するファンタジックなシーン、あらゆる部分でガンダムとの差別化を図っています。
また、戦争を「戦闘」よりも「戦略」から描写しようとする点も珍しい部分でした。
多数の国家が入り乱れる戦争なので、何故この戦いが起こり、この戦いで何をすべきなのかを明確に打ち出しているのですね。
「繰り返しますが、ランスロットは敵です」
一番新しかったのは、旧知の友達が乗る敵エース機体ランスロットに散々苦しめられる点です。
味方の主力は量産機で、エースがいない訳ではありませんが、数でも質でも負けています。
劣勢の中、あくまで知略を駆使して戦うという描写は、ロボットアニメ史上でも珍しい表現でした。
「劇中のほとんどの戦闘でランスロットには煮え湯を飲まされ続ける」
ランスロットはナイトメアフレームという種類のロボットで、4.5mほどの大きさしかありません。
市街地を両足に装備されている「ランドスピナー」で文字通り縦横無尽に走り抜けます。
普通にビルとビルの間を登っていったりするので、極めてアニメ映えする戦闘が展開されます。
番組後半になるともう走るのが嫌になったのか、皆空を飛びだすので賛否両論あるようです。
「この銃は通称ヴァリス。騎士の名前でも容赦なく飛び道具を使っていくスタイル」
ナイトメアフレームは元々サイズが大きくないのもありますが、更に元々人間をデフォルメしたような体型です。
手が長く、腰と足が短い。
その為コンバージとの相性は良く、デフォルメというか劇中そのままのランスロットというフィギュアになっています。
「それにしても綺麗な配色。チェスのコマとか言ってもギリギリ通用するのでは……」
コードギアスのロボット戦やその新しい描写の大体は、このランスロットに「集中」しています。
そして、十分な造形を持つコンバージランスロットが世に出ていることを、まずは喜ぶべきでしょう。
この機体を机の片隅に置いて、久々にコードギアスをもう一周してみてはいかがでしょうか?
休みも終わりだから無理?
そうですね……
以上「FW CONVERGE : MECHANICS ランスロット レビュー と コードギアスのコンバージ」でした。