レイドバックモデリング

より「ゆるく」立体物で遊びます

BB戦士No.23 武者Zガンダム レビュー と BB戦士始まりの周辺を歩いてみる

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 このパッケージ良いですよね?

キャラクター性とストーリー性を一枚に凝縮していて、SDガンダムだとこの頃のパッケージが一番ステキだと思います。

あ、武者Zガンダムのレビューです。

 

 

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「真っ白のプラ。今見ると白すぎてドキドキしますね(塗装的な意味で)」

 

 

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「ブルーガンメタリック、とでも言えそうな最近見ない成型色」

 

 

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「ポリキャップとバネ、そしてビニール素材のシール、当時の時代性がここに凝縮」

 

 

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「メッキパーツが無ければ始まらない」

 

 

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「右下の言葉を胸に刻め」

 

 

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「SDガンダムにシールを貼らなかったら、他に何に貼るっていうんだ?」

 

 組み立てそのものは一瞬で終了します、ランナーに付いたままのは銃用の弾丸です。

 

「SD戦国伝」より武者Zガンダム。

武者精太頑駄無、と書くべきかもしれませんが、色々設定が入り組んでいたりガバガバだったりしますので、武者Zガンダムでいきます。

 

 とりあえず、これ300円ですよ?

時代が移った今だからこそ信じられない価格です。

 

 

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「軽装モード。この言葉を最初に使ったのってSDガンダムでは?」

 

 本体に加えて、鎧を装備できる馬「武者ホース」が付属しています。

軽装モードでも余剰パーツは出しません。

銃はスプリングギミックで弾丸を発射できます。

 

 

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「フル装備、この時点で既にSDガンダムの基本は確立されている」

 

 兜飾りと角がメッキパーツですが、武者ガンダム系キットではこの武者Zが初。

最初に発売された武者ガンダムは角がなんと黄色のポリパーツ……

後に別のキットに武者ガンダムの角のみ付属するという妙なことが起こっています。

 

そんな訳で武者Zは、SDガンダムプラモの偉大なるキットなのです。

 

 

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「この馬は緒羅四恩(オラシオン)というのですが、まぁ覚えなくていいです」

 

 武者ホースに乗れます。

組み立てる前は「さすがに色が足りないかな?」と思うのですが、きっちりシールを貼れば普通に充分な見た目になります。

足が真っ白なのは……時代でしょうか?

 

兜から胸のあたりにシールとメッキを集中させて、プラの色が少ないのをカバーしているのが涙ぐましいです。

いろプラも無い時代によくぞここまで……

 

 

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「ケンタウロススペシャルです(違う人のセリフ)」

 

 そして武者Zの最終形態はこのケンタウロススペシャル。

武者ホースと合体してスピードが30倍になります、シャアも真っ青だ!

 

この、合体や変形などの手段で四足状態になるギミックはSDガンダムではポピュラーなものになっています。

数えれば結構いますが、レジェンドBBの「真駆参大将軍」は新しい事例ですね。

新しいって言うかSD系列ではほぼ最新だな!

 

そんな訳で武者Zは、SDガンダムプラモの偉大なるキットなのです(二回目)。

 

 

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「武者Zガンダム、これは遊ぶためのプラモデルだ」

 

 本体だけでも四種類の組み換えが可能で、武器も三種類、武者ホースもある。

プラモデルは今でこそ「組み立てて、色を塗って、飾る」ものとなっていますが、SDガンダムの基本的な思想から考えれば、まるで違います。

 

適当に組み立てて、オモチャのように遊ぶ。

それがSDガンダムの中心にあった思想です。

その為に、同時期のリアル系ガンダムキット比べてもシールを多くしており、更にメッキパーツを採用することで色を塗らなくても見栄えがするように設計されているのです。

 

 多彩なギミックも、プラモデルというよりオモチャ的なものであることを押し出しています。

武者Zのみならず、SDガンダムはその多くが楽しい仕掛けをもっています。

 

 

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「組み立てて、遊べ!」

 

 SD戦国伝という一大シリーズの、そのフォーマットにおける先陣をきった武者Zガンダム。

長きに渡るSDガンダムの源流の一つとして、とても良いキットであると言えます。

 

 ……BB戦士そのものの源流?

その神話の時代の話はまた今度にしましょう。

 

あぁそれと、この未塗装でも楽しい武者Zを気合を入れて塗装する事も勿論推奨できます。

SDガンダムは、自由なのだ。

 

 

 

 

(古いSDガンダムは今となっては手に入りにくいこともあるので、ぜひレジェンドBBをお試し下さい)