ヘキサギアより新ガバナー、パラポーン・イグナイトが登場です。
お待ちかねの指揮官、英雄的な外観で、更に以前の細かい点も修正された必見の内容です。
「箱を開けるたびに、よく企画通ったな……って思いますよね」
基本的にヘキサギアのガバナータイプは細かいパーツの集合体です。
でかいパーツなどは基本的にありません。
「組み立てには30分とかかるまい」
細かいことは細かいのですが、組み立ては一瞬で終わります。
それだけ効率的なパーツ分割と素材の選択がなされています。
腹部や股間付近のみならず、太ももや二の腕も軟質素材です。
「センチネル各部隊に告ぐ、私にはスタンドは付属していない、注意せよ」
フル装備形態。
ヘルメットの「目」と「腹部」と「盾」の水色は塗装済みです。
これまでのガバナーはどこかミリタリーチックでしたが、今回は騎士のような英雄的外見です。
このツノが縦に伸びているのが大きいヒロイックなポイントですね。
「ボルトレックス隊を前に。私も出撃する」
ヘキサギアは「リバティーアライアンス」と「ヴァリアントフォース」という二つの陣営が争っているゾイドみたいな世界観なのですが、イグナイトは後者に所属しています。
固有の名前がある訳ではなく、名もなき部隊長、或いはリーダーといったキャラクターです。
「イグナイト隊長、あのままヘキサギアと戦ってるぞ……」
単騎でヘキサギアとの直接戦闘もこなせる化け物みたいな設定です。
可動範囲はこれまで大きく変わりませんが、胴体がすっぽ抜けやすい点が改良されています。
各関節のキツさも丁度よくなっており、本体は遊びやすくなっています。
「私は先に敵ヘキサギア部隊を叩く、ボルトレックス一機をこちらへ」
本体が良くなっているだけに、イグナイトの無茶なデザインが重石になってしまっています。
武器が持ちにくく、肩装甲も外れやすい感じです。
肩から大きな武器を生やしたら、まぁそうなりますよね。
「ゾアテックスモード。戦闘行動を開始せよ」
ガバナーはヘキサギアという世界観において、パイロットでありメカニックでもあります。
そして、このプラモを作っている人の分身でもあります。
イグナイトがあなたの分身ならば、あなたは何を愛機としますか?
このモデラー自ら世界観の中に入っていく試みは、近年のプラモデルでは珍しいものであると言えます。
ほぼ強制的にフィギュアがヘキサギアの隣にあるという状態は、ある相乗効果を生み出します。
「イグナイト・タイプだと? これ以上の損害は出せん、俺が相手をしてくる」
人は大きさに様々な尺度を使いますが、その中でも分かりやすいものが「人間自身」です。
自分の身長の二倍もある機械がガッチャンガッチャンと歩いてきたら、それは当然怖いですね。
ヘキサギアはプラモとしては大きくありませんが、近くにガバナーという人間がいることで、本来の設定のような巨大感を演出できます。
様々なポーズを取らせるため、保持力のために各部に軟質パーツを使っているのもその一環でしょう。
可動範囲が、そのまま世界観を広げる力となっています。
その軟質素材ゆえに塗装が難しいのは気になる人もいるかもしれません。
同社のフレームアームズでは後々対応されたので、塗装派も今は遊んで待ちましょう。
「キットブロックだと言っているのだが、分からないか。リバティーアライアンス?」
なお普通に写っていますがボルトレックスは付属しておりません。
初のヘキサギアとしてはバルクアームがオススメなのですが、残念ながらイグナイトは諸事情(主に両肩)あって乗り込むことが困難です。
イグナイトを分身とするならば、やはりボルトレックスがオススメでしょうか。
馬上槍試合の騎士みたいで超カッコよくなります。
「これで終わりだ」
イグナイトは相棒となるヘキサギアは選びますが、デザインや可動の両面で優れたガバナーです。
設計にも慣れてきているようで、これからガバナーもどんどん改良されていくと感じさせます。
分身とするか、それとも仲間にするのか。
あなたの戦列に歴戦の戦士であるイグナイトをぜひ。
以上「ヘキサギア パラポーン・イグナイト レビュー と ガバナーの重要性」でした。