フルメタルパニックの主役機アーバレストがバンダイよりキット化。
バンダイ驚異のテクノロジーにより、組み立てやすさと色分けを両立した完成度の高いプラモデルになりました。
「箱を開けた感じはガンプラっぽい」
細かい色分けを再現するために、小さめのパーツで各ブロックを組み上げていきます。
「小さいランナーが沢山ある様はコトブキヤのプラモデルみたい」
パッケージのサイズも小さめで、いつもの半分くらいのサイズのランナーが多めに入っています。
「機体の配色が複雑なのにシールが少なくて驚き」
シールもごく一部だけですね。
パーツは小さくても組み立ては簡単です。
このパーツがこうなるのか、という感覚はガンプラとはまた違った感覚です。
「組み立てには普通のHGガンプラと同じくらいしか時間はかからない」
組み立て完了です。
組み立てるまでは正直バンダイがたまに発売するキャラクターキットくらいにしか考えていませんでしたが、このキットかなり力が入っています。
ほぼ完全に色分けしながら、可動範囲を確保しています。
「降着姿勢をとらせたいが為に首に可動が設けられている」
武装も充実ですね。
原作でおなじみのモノから、メカデザイナー自ら新規にデザインした銃が追加されています。
説明書ではアーバレストそっちのけで新武器の設定が記載されています。
正直このキットを買うのはフルメタのファンが主となると思いますが、ご新規さんはアーバレストがどういった機体なのか分からないまま組み立てることに。
なお新武器は同時発売のガーンズバック二種に付属のパーツで強化できるようです。
「ガンプラより頭一つでかい」
大体ガンプラと同じようなサイズ感。
スケールは1/60なので、ガンプラのパーフェクトグレードが隣にあればスケールが一致します。
「原作本編は全て読んだけど、今や記憶の彼方に……」
アーバレストは全長8.5mのアームスレイブという兵器。
ガンダムより小さく、設定も宇宙戦争とかではないので、市街地や荒野で戦います。
飛行も出来ませんので武器を片手に走って戦闘を行います。
あくまで現代兵器の延長なので、ビームではなく実弾が飛び交い、ナイフや徒手空拳で格闘戦も繰り広げます。
ナイフを「咥え」たりするのもフルメタならでは。
「胸ブロックと股関節も可動し、膝射姿勢も楽勝」
90年代はライトノベル作品からアニメ化されるものも増えていた時期でした。
今のように、すぐさまアニメ化される事例は少なったとは思いますが。
フルメタルパニックは、ライトノベルのロボット物というジャンルでは最も支持を集めた作品と言えます。
少女を守る少年、というありふれた話ですが、精密なメカ描写と設定、銃に関する深い知識からくるリアリティ、個性尖りすぎの登場人物、等の要素はフルメタ以外にはそうは無いでしょう。
それらをまとめあげて軽快にロボット達が戦う爽快感、兵器なので壊れながら戦うという熱さも人気の一因と言えます。
「アーバレストは忍者みたいに戦う機体」
このキットは深くかがんだり、首を大きく前にせり出したりと、柔軟性の高さが目立ちます。
アームスレイブは鋭角的なデザインですが、設定では人工筋肉やマッスルパッケージといった有機的な素材を匂わせています。
それが、どこかアームスレイブを素早く柔軟な兵器と思わせるポイントと思っています。
「なお原作では多数の武器を背負って出撃する事は無かったと思います」
フルメタは精密でリアリティある兵器描写がウリですが、ガンダムにおけるニュータイプのようにSFの要素も忘れていません。
「ラムダ・ドライバ発動」
設定は込み入っているので省きますが、要はラムダ・ドライバが発動すると何か色々と奇跡的なことが起こせます。
展開しているのは実は単なる放熱フィンです。
「いや、やるんだ!」
キットとしては組み替えるのが面倒ではあるのですが、アーバレストには欠かす事の出来ないギミックです。
「(このキットを)肯定だ」
立体化を考えているのか、そうでもないのかややこしいデザインですが色分けまで含めて完璧な出来です。
昔からのファンは勿論、スパロボで知ったという方にもオススメできるキットです。
ガンプラとはまた違った組心地を体験しましょう。
以上「1/60 アーバレスト Ver.IV レビュー と フルメタルパニックという先駆者」でした。